翻刻
十助家も横なくりに家へあたり半つふれかゝ
りたり十助命から〳〵にて逃出壱人は死傷
なしといえとも十助膝少しを引違今以不快
出動無之家は半分潰位也扨真中の内に
居たる者申は少し前に山鳴り候故家を
明て外へ出居候夫故命に無恙といへり家は
土の下に成りみちんになりたり我等九月九日に
見廻て様子を見十助にも逢候町家五六軒も
見へ余程大きなる家也土蔵も此下に有之と
十助いへり土の下なれは中々見たらす節句迄は
土も取除に有たり弥助方えはあまり土かゝ
らさる故是は無別条
一市谷田町二丁目之中程にて二日之昼過町
屋二軒潰れ前の大割下水を押破り御堀へ
嶋の如くに押出し道一はい横は二十間斗
ほれて深き真中にて二間其中を水流
れ珍しき体也前代未聞の事共なり
びやくの打と申事は昔より有之共平地の