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か食事とせし玉何の御用有りて取上られしや
食事とせし玉を故なく被召上られしてハ飢に及
ひて死ん事必定也是ハ無益の殺生とやいわん又此
小児人に勝れし智有る故長生の後災あらんと
刑セらる何そ怪敷事しいだしなば御尤なる御
政道とも申へし只人に勝れたる評判故殺さる
る事親たる者は我子程の者なしと自慢な
すハ世の常也其自慢する世上の子に勝れる故
親共ねたく思ひてあるましき評はんせしを御評
儀もなく殺さセ給ふ是御宿老の過といへとも君
の不仁を好セ給ふ故如斯の御政事あり然ハ自ラ上も
なき御寵愛を蒙るとも少にても御心に叶ハすは刑罪
に処せられん事遠かるまし不仁なる御心ならば
御家長久御寿命千秋万歳なる事あるへからす
御家の災近からんと存候故昼夜便?な?らす候と申
上けれハ殿何のいらへもなく不興気にて立給ふ其後
九月初より侍妾ハ食も進み給ハすうつら〳〵とし
涙を流し給ふ何れも驚き医師手を尽し療
治百方すれとも験なし貴僧高僧を請し加持
祈祷あるといへとも其験さらになし近仕の女共と
わ?〳〵楽しみを尽せ共更に悦ひ給ふ事もなし
然に或時小き人形を火鉢に立て火を付次第に