みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

肥前國島原領普賢山大変記 完 - 翻刻

肥前國島原領普賢山大変記 完 - ページ 15

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帰す事中〻目も当てられぬ恐ろしき次第筆紙 に尽し難く大山も今崩るゝ様ニ見へけれハ肥後国 熊本の城主細川侯より人数をくり出し川尻に 小早舟五艘川舟数多九曜の星の帆幕を張 兵具を用意し島原領松島の沖に乗出し御 使者にハ細川蔵人正井求馬両人大勢引連島 原の城下に着舟す場内より番頭土井兵蔵出向ひ 暫く対談す同日四ツ時右焼所見分として津山 斧五郎御案内として御同道あり扨又同日午の刻 に谷川甚五郎村上喜内両人江戸表に御注進に被 差立打続二月朔日夜戌の刻より亥の刻迄山の 中央に火燃出る事夥し同三日丑の刻地震霹 靂天地も今崩るゝか如く同六日午の刻麓三里ほど の間山の中央に火吹出し其長さ廿丁横巾五丁ば かりの間大口四十八ケ所燃出す翌七日鈴木傳五江戸 へ御注進の飛脚に差立らる并ニ足軽飛脚追〻 出立す昼は闇となり煙ハ天地ニ充満し物の色相 も見へわかす夜に入ては火花天地に飛散る勢ひ目 も当られぬ有様|《ルビ:奈落|ナラク》地獄も是にハ過しと言語口 舌ニ述がたし誠に前代未聞古今希代の珍事 恐敷といふも猶疎なり 一 同三月二日神代村ゟ注進《割書:私ニ曰島原領村並ひなから神|代古辺両村ハ佐賀領也然ハ左》