みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

肥前國島原領普賢山大変記 完 - 翻刻

肥前國島原領普賢山大変記 完 - ページ 5

ページ: 5

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只人ならぬ粧ひ何か苦しかるへき語り給へといへは 少し打笑ひ恥かしくも仰候もの哉はな〳〵敷名 のるへき者ならすいと賤しきものにて親もなく兄弟 と住さる御家中へ御奉公仕たく奉頼候又とぞ上り 候同人と帰りける玄順見れは見る程美しく不審な る人と思ひ居たるに又二三日過て弥全快仕候故御礼 をも申上たく候得共貧しき身ゆへ心ならず打過 参り出候と申ける奉公に有付候ハヽ御恩報し 奉るへしと申玄順申けるハ奉公口とても住居さ へ知らねは急に能所あれとも御知らせも成かたし見苦 しけれ共暫く御逗留有て奉公口をも御聞合せあれ かしと申けれは夫は殊に一かたならぬ有かたき次第 也御留置下され御世話奉頼らし申けれは玄順 飛立計り嬉しく左思召さは直ニ留り玉へと云は 女も世ニ嬉しけニ止りぬ玄順も無妻成しかは垢付 たるを洗ひ濯き食物の拵も甲斐〳〵しく殊にある へくもあらぬ美食故何国のいか成ものともしらされ 共いつしか浅からぬ中となり無程只ならぬ身となり 七月に当て男子を産り其粧ひ母に似て美し き事類ひなし日数百日に及ひ能物云歩行する 事二歳余りの小児に過たり所の人怪しみ 此母何者共しれす出生の子知恵付も備へ聞ハ