翻刻
【右丁 上段】
弁才天女(べんざいてんによ)
○衆生(しゆじやう)に知(ち)恵(ゑ)福(ふく)
をあたへたまふなり
琵琶(びわ)を弾(たん)じたまふ相(そう)
をもつて又は妙音(めうをん)
天女ともいふ
福禄寿(ふくろくじゆ)
○福神(ふくじん)なり天南星(てんなんせい)
といふ星(ほし)の化現(けげん)なり
頭(かしら)ながくして拄杖(しゆじやう)に
経(きやう)を結(ゆひ)そへてもてり
鶴(つる)を愛(あひ)す又/鹿(しか)を
愛(あひ)すともいふ
【同 下段】
弁財(べんざい)
天女(てんによ)
福禄寿(ふくろくじゆ)
【左丁 上段】
大黒天(だいこくでん)
○八万四千の眷属(けんぞく)
あり貧困(ひんこん)を転(てん)じて
福者(ふくしや)となさんと誓(ちかひ)
たまふ摩伽羅神(まからじん)と
もいふなり
蛭子(えびす)
○伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の第三
の御/子(こ)日(ひ)の神(かみ)の御
弟/西宮蛭子(にしのみやえびす)三郎/殿(どの)
といふなり市(いち)の売(ばい)
買(〳〵)を守(まも)り給ふ御 神(かみ)
なり
【同 下段】
大国天(だいこくでん)【右から横書き】
蛭子(ゑびす)
現代語訳
【右丁 上段】
弁才天女
○衆生に知恵と福をお与えになる。
琵琶を弾くお姿で表され、
また妙音天女ともいう。
福禄寿
○福の神である。天南星という
星の化身である。
頭が長く、杖に経を結び付けて
持っている。
鶴を愛する。また鹿を
愛するともいう。
【同 下段】
弁財天女
福禄寿
【左丁 上段】
大黒天
○八万四千の眷属がいる。
貧困を転じて福者とすることを
誓ったまう。摩伽羅神とも
いう。
蛭子(恵比寿)
○伊弉諾尊の第三の御子、
日の神の御弟。西宮蛭子三郎殿
という。市場での売買を
守りたまう御神である。
【同 下段】
大国天
蛭子
英語訳
【Right Page Upper Section】
Benzaiten (Goddess of Eloquence)
○ She bestows wisdom and fortune upon all living beings.
She is depicted playing the biwa lute,
and is also called Myōon Tennyo
(Goddess of Beautiful Sound).
Fukurokuju
○ He is a god of fortune. He is the
manifestation of the star called Tennansei.
He has a long head and carries
a staff with sutras tied to it.
He loves cranes. Some also say
he loves deer.
【Same Lower Section】
Benzaiten
Fukurokuju
【Left Page Upper Section】
Daikokuten
○ He has 84,000 retainers.
He has vowed to transform poverty
and make people prosperous.
He is also called Makarajin.
Ebisu
○ The third child of Izanagi-no-mikoto,
younger brother of the sun god.
Called Nishinomiya Ebisu Saburō-dono.
He is the deity who protects
buying and selling in markets.
【Same Lower Section】
Daikokuten
Ebisu