翻刻
きうつりほどありていつくしきわうじを
むませたまふ御こゝろくるしくかる〳〵くお
ほしめしけれどもわうじをやう〳〵とり
あげたまひて御らんずればなにのいろめも
見へまじきにしろくいつくしく候ことか
きりなしみやの御すがたにもたがひたまは
すわがすがたにもにさせたまふとはいつま
てのことのやうにいとをしきことかぎり
なしあらか〳〵あはれしやあたらわうじをくわほ
うのあらきさきのはらにやどりたまひ
てなんでんにてにしきのこざのうへには
ましまさせたまはでいまこのいはきのうへ
にてむまれたまふ事あはれしさよねがは
くはこのやまのさんしんごわう此わうじ
の三ざいになりたまはんほとはわがむねの
あひたちぶさとなりてこのわうじをたす
けたまひ候へとて一しゆの御うたをあそば
ける
見なしこをたすくるやまのたつたひめ
あきふくかせもあらくちらする