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コレクション: STAGE8

平天儀圖解 - 翻刻

平天儀圖解 - ページ 42

ページ: 42

翻刻

     潮を淡水になす法幷図 釜の中に潮(うしほ)を入れ釜(かま)の蓋(ふた)ニ 桶(おけ)のそこに穴をあけ廻り三四寸 長サ五六寸の竹をさしこむ尤 桶の内へ五六歩計ぬき出し置 右桶のそこの脇(わき)へ細竹(ほそたけ)のようを 能(よ)く通(とを)してさしこみ又下ニ桶を 受置(うけおけ)は此細竹へ真水(まみづ)下るなり 又上の桶のふたには鍋(なべ)に潮を入レ 【図】 此大竹桶の           此細竹へ真水 内へ五分はかり         下ル也此竹は ぬき出す            ぬき出さず 此鍋ニも潮水を      入る温れは毎ニ         此釜の中へ潮を 替へへし            入れて煮る也 置(おき)図のごとく下より焚(た)くなり右|鍋(なべ)の潮温(うしほあたゝ)まれば何べんも 替(かへ)べし左なくては真水下る事すくなし如斯(かくのことく)すれば凡 潮水(しほみづ)一斗ニて真水(まみづ)五升を得(ゑ)るなり 潮(うしほ)にて食(めし)を焚くには先ツ前日より米を潮にてよく洗(あら)ひ潮に 漬置焚(つけおきたか)んと思ふ時分(じぶん)にいかきへ上ケ其まゝ桶(おけ)ニ入レ能(よく)ふたを 仕て右桶の下の細竹をぬき穴をとくとつめ置て焚くべし 食常(めしつね)の如くにして潮はゆき事なし 此法は熊野の喜多元通といふ人の文に橘南谿先生の奥書 有ル壱枚摺のものを書写して爰に録するものなり