翻刻!いきもの図鑑

コレクション: コレクション1(くずし字)

怡顔齋櫻品 - 翻刻

怡顔齋櫻品 - ページ 90

ページ: 90

翻刻

 ○未(いまだ)【左ルビ・さる】_レ考(かんがへ)桜  ○岩石(がんぜき) ○正宗(まさむね) ○関山(くはんざん) ○麒麟(きりん)  ○猩々(しやう〴〵) ○蓮(はちす)     追而考ふべし  ○怡顔斎曰此 諸名(しよめい)こと〳〵く桜の名   にあらず或は時(とき)を以て名付(なつけ)あるひは   処(ところ)を以て名付るものにして一 様(やう)に   あらず但(たゞし)古人(こじん)歌(うた)に詠(ゑい)ずる詞(ことば)也以てその   桜の名あり故(ゆへに)再(ふたゝび)左に録(しる)す   ○堯恵(ぎやうゑ)万葉(まんよう)草木(さうもく)異名(ゐめう)

現代語訳

○未考桜(いまだ考えざる桜) ○岩石 ○正宗 ○関山 ○麒麟 ○猩々 ○蓮華 追って考えるべし ○怡顔斎が言うには、これらの諸々の名前は ことごとく桜の名前ではない。あるものは時節を以て名付け、あるものは 場所を以て名付けたものであって、一様 ではない。ただし古人が歌に詠んだ言葉であり、それによってその 桜の名前がある。故に再び左に記録する。 ○堯恵『万葉草木異名』