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コレクション: STAGE1

但州城崎浴湯辧 - 翻刻

但州城崎浴湯辧 - ページ 12

ページ: 12

翻刻

よし。只(ただ)気根(きこん)に応(おう)じ入べし。 かり桶(おけ)《割書:わきはらに出し口ある桶也|宿にありかるべし一名湯》 《割書:筒(とう)とも|云なり》是(これ)に湯(ゆ)を汲(く)み。人に持(もち) 揚(あげ)させ。瀧(たき)の如(ごと)くして。思ふ所へかゝ る。甚(はなはだ)快(こころよ)くして功(こう)多(をゝ)し。但(たゞし)積気(しやくき) 有人は。背(せなか)の十二三四のあたり より|以下(いげ)をうたせて。それより上 と。腹(はら)とを。うたす|事(こと)なかれ。積(しやく) 気(き)動(どう)ぜんを|恐(おそれ)てなり。尤(もつとも)弱(よは) き病人には。つよく用ゆべからず。 斯(かく)て|能(よく)温(あたゝめ)て|後(のち)。初(はじめ)て湯中に つかり。ざつとして上るべし。如此(かくのごとく) すれば。かつて|汗費(あせつい)えず。 しかも|下部(げぶ)温(あたゝま)りて。くたびれ ず。空心(すきはら)に入べからず。必(かならず)湯漬(ゆづけ) にても|食(く)ふべし。目のあしき 人洗て毒気(どくき)ぬき甚功あれど 常の人|猥(みだり)に目へ入れば痛事有 用捨有べし《割書:尤所に目|薬有》長湯すべからず やゝもすれは目まふ事有|戯(たはふれ)さはぐへ からず。酒気(さかけ)有時入へから ず。のぼりて|悪(あし)し。昼寝(ひるね)す べからず。腹立(はらたつ)べからず。但(たゝし) 昼(ひる)ばかり入て。夜分(やぶん)無用也。