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コレクション: STAGE1

但州城崎浴湯辧 - 翻刻

但州城崎浴湯辧 - ページ 16

ページ: 16

翻刻

べからず 惣(さう)じて湯治する人。別(べつ)して。身(み) 持(もち)心得(こゝろへ)が大|事(じ)なり。いかにと なれば。湯にて五体(たい)の血脈(けつみやく) を。おだて狂(くる)はし。筋(すじ)骨(ほね)ゆる み。表気(へうき)薄(うす)く成もの也。忽(たちまち) 小便(せうべん)赤(あか)く。或は腹くだり。気 根(こん)よわり。或は酒(さけ)のゑひつよ く。音曲(おんぎよく)声(こへ)はりがたく。風邪(ふうじや) 入りやすきにてしるべし。慎(つゝし)まざ るべけんや。然るに引かへて。やゝ もすれば。大|食(しよく)大|酒(しゆ)し。或は 酔(えひ)ぐるひし。或は下駄(げた)ひしやく 紛失(ふんしつ)したる等(とう)より。事|起(おこ)り て。喧嘩(けんくは)し。のゝしる。大に不養(ふよう) 生(ぜう)なり。それさへあしきに。人 目をしのんで。色(いろ)にくるひ。た のしむ人あり。且(かつ)夜分(やふん)いづれ の湯も。男女|入込(いりこみ)なり。《割書:あらゆに|男女を》 《割書:分るは亥|の刻限也》是を心がけて。通(かよ)ふも あり。以(もつて)の外のあやまり。不埒(ふらち) の至(いたり)。言語同断(ごんごどうだん)也。かやうに不(ふ) 心得(こころへ)なる人は。其病(やまひ)功(こう)なきの みか。必(かならず)あたる。甚(はなはだ)しきは。血(ち)を