翻刻
食(しょく)類(るい)
酒(さけ)近(きん)年は上酒あり吟(ぎん)味(み)
有べし
茶(ちゃ)たばこよろしからず持(じ)
参(さん)すべし
豆腐(とうふ)よし。でんがく昼(ちゅう)夜(や)売(うり)
に来る。過(くわ)食(しょく)する事なかれ。
海(うみと)川の魚(うお)たくさん也。但|味(あぢ)な
き。伊(い)勢(せ)のごとし。しかし干(ひ)鱈(たら)は
名(めい)物(ぶつ)にて。上(かみ)がたにて賞翫(しやうくはん)也。
かつほぶし高直(かうじき)也。持(じ)参(さん)すべし。
味(み)噌(そ)よし
香(こうの)物(もの)甚よろしからず。
にしめに成物
しいたけ。梅ぼし。昆(こん)布(ぶ)。
かんへう。右の類|持(じ)参(さん)すべし。
醤(しやう)油(ゆ)。高直(かうじき)成(なる)を吟(ぎん)味(み)すれば
たまり醤(しやう)油(ゆ)など申てよろ
しきも有(ある)なり
手ぬぐい。ゆかた。越中(えっちゅう)ふ
どしをよけい持(もつ)べし雨(う)天(てん)に干(ひ)かぬる
事有。右のごとく記(しるす)といへども。
湯|繁(はん)昌(じょう)ゆえ年々自由に
成。勢なり。万事追々に。