翻刻
わつちやァ身か解(とけ)るやふにいゝよ。ハア〳〵行よ〳〵と高よがりにぐちや〳〵
鳴るやら。こほ〳〵音(おと)がするやら。今夜ハ酒まらだから。もつといヽはづ
だおれハねつから【根っから】氣(き)が行かねへと。なを〳〵手ひどく。腰を遣ハれ。ラ?レ又
よく成ツて来るよ。是で三ッ目がいくよ〳〵と。よがり続(つヾけ)にふたりが一
時に氣をやりて。暑さハ暑し。つかれての一寐入。旦那ハ目さまして。
妹を何でもと心懸(かく)れど姉のおはや油断(ゆだん)せず。暑(あつき)を構(かま)ハず引しめ〳〵。
抱付。旦那さんモツトしなこの据膳(すへぜん)に。いやともいわれず。又くわだて。と
う〳〵夜明るまで入びたし。いくらしても何ともなひ片□蔵。どふぞ
妹のおきんを心かくれど心にまかせす。姉ばかりをた□□□居る内。段