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コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 5 江戸名所図会

江戸名所図会 20巻 巻之19 - 翻刻

江戸名所図会 20巻 巻之19 - ページ 8

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 当寺(たうし)昔(むかし)はいさゝかの庵室(あんしつ)なりしか寛永(くはんえい)年間  大樹(たいしゆ)遊猟(いうれふ)の砌(みきり)少(すこし)く御不予(おんふよ)  にあらせられしかは此(この)寺内(しない)に休(やすら)はせたまひ庭前(ていせん)の井(ゐ)の水(みつ)をもて御薬(おんくすり)を服(ふく)し  給ひしに須臾(しゆゆ)にして常(つね)にならせ給ひしより此井(このゐ)に長命水(ちやうめいすい)の号(な)を賜(たま)はり  寺(てら)の号(な)をも改(あらた)むへき旨(むね)  台命(たいめい)あり爾来(しかりしより)長命寺(ちやうめいし)と称(しよう)す 《割書:昔(むかし)は常泉寺(しやうせんし)|と云しなり》  殊更(ことさら)当寺(たうし)は雪(ゆき)の名所(なところ)にして前(まへ)に隅田河(すみたかは)の流(なかれ)をうけて風色(ふうしよく)たらすといふことなし 牛頭山弘福禅寺(きうとうさんこうふくせんし) 牛御前宮(うしのこせんくう)の東(ひかし)に隣(とな)る此辺(このあたり)を須崎(すさき)といふ 《割書:旧(もと)洲崎(すさき)|に作(つく)る》 黄檗派(わうはくは)  の禅室(せんしつ)にして落陽(らくやう)万福寺(まんふくし)を模(うつ)す本尊(ほんそん)は唐物(たうふつ)の釈迦如来(しやかによらい)左右は迦葉(かせふ)  阿難(あなん)なり開山(かいさん)鉄牛和尚(てつきうおしやう)延宝(えむはう)紀元(きけん)癸丑 創造(さうさう)す毎歳七月十五日 大施餓鬼修行(たいせかきしゆきやう)有(あり) 【挿し絵】 大 雄 殿  仏殿(ふつてん) 《割書:額(かく)は|二重(にちゆう)》  《割書:家根(やね)に掲(かく)る|隠元(いんけん)の筆(ふて)》 【挿し絵】 大威徳  《割書:本尊(ほんそん)の上(うへ)に|掲(かく)る同筆》 【挿し絵】 覚天日月天?晦祖灯■■■ ■地雲?雷普?露林木尽華栄?  聯(れん)《割書:本尊(ほんそん)の|左右の》  《割書:柱(はしら)に掲(かく)る|木庵(もくあん)の》  《割書: 筆なり|》 【挿し絵】 ■■■…… ■■■……  聯(れん)《割書:同し|左右の》  《割書:柱(はしら)に並(なら)へ|掲(かく)る高泉(かうせん)》  《割書:の筆(ふて)なり|》 【挿し絵】 見相傾身敢保未■法相? 拝?■布地自然■界黄金  聯(れん) 《割書:同し|前(まへ)の》  《割書:柱(はしら)に掲(かく)る|鉄牛(てつきう)の》  《割書: 筆(ふて)也|》  木犀 《割書:仏殿(ふつてん)|の前(まへ)》  《割書:左右に分(わかち)|  殖(うへ)たり》  刹竿旗(せつかんき) 《割書:同し殿(てん)|前(せん)の左右》  《割書:にたつる|》 【挿し絵】 選 仏 場  座禅堂(させんたう) 《割書:仏殿(ふつてん)|の左》  《割書:に並(なら)ふ軒(のき)に掲(かく)る所|の額(かく)は木庵(もくあん)の》  《割書:   筆なり|》 【挿し絵】 大冶錬成未堪入選 虚空粉碎方許声■  聯(れん)《割書:同し左|右の柱(はしら)》  《割書:に掲(かく)る|鉄牛(てつきう)筆》 【挿し絵】 慈 親 堂  牌堂(はいたう)《割書:座禅堂(させんたう)に並(なら)ふ|地蔵尊(ちさうそん)そ安(あん)す》  開山堂(かいさんたう) 《割書:開山(かいさん)鉄牛和尚(てつきうおしやう)の肖像(せうさう)を安(あん)す扁(へん)して慈観(しくはん)といふ|此和尚の伝(てん)はこゝに略(りやく)す》 【挿し絵】 一株老桂長垂蔭 万斛天香遠襲人  聯(れん) 《割書:同し|左右の》  《割書:柱(はしら)に掲(かく)る|鉄牛(てつきう)筆》  食堂(しきたう) 《割書:仏殿(ふつてん)の|右に》  《割書:並(なら)ふ額(かく)は鉄牛(てつきう)の|筆なり》 【挿し絵】 聖 相  《割書:此堂(このたう)の軒(のき)|下に木魚(もくきよ)》  《割書:鐘版(しやうはん)等を|かくる》 【挿し絵】 海積山堆摩詰家風真広大 日来月往衲僧法■永殷充  聯(れん) 《割書:同し|堂(たう)に》  《割書:掲(かく)る南岳(なんかく)|悦山(ゑつさん)の筆なり》 【挿し絵】 浴 室  浴室(よくしつ)  《割書:額(かく)は鉄(てつ)|牛(きう)の筆》 【挿し絵】 弘? 福 寺  天王殿(てんわうてん) 《割書:内に布袋(ほてい)|帝釈(たいしやく)四天(してん)》  《割書:王(わう)の像(さう)を安(あん)す額(かく)|は二重家根(にちゆうやね)に掲(かく)る木庵(もくあん)の》  《割書:             筆|》 【挿し絵】 道恭玉麟現瑞 林■■鳳■■  聯(れん) 《割書:同し|堂(たう)の》  《割書:柱(はしら)に掲(かく)る|鉄牛(てつきう)の筆》 【挿し絵】 天 王 閣  《割書:同し堂(たう)の二階(にかい)|世(うしろ)の方(かた)に掲(かく)る》  《割書:額(かく)筆者(ひつしや)上に|おなし》  経蔵(きやうさう) 《割書:内に観音の像を|安す堪堂(かんたう)の筆》  《割書:せる聯額(れんかく)ありしか朽(くち)たりと|て今なし》 【挿し絵】 大■■拝仏魔■須真気 高懸宝鐙故■終■■身  《割書:方丈|聯鉄》  《割書:牛筆也|》 【挿し絵】 鐘 楼  鐘楼(しゆろう) 《割書:座禅堂(させんたう)|の前に》  《割書:並(なら)ふ額(かく)は鉄牛(てつきう)|の筆なり》  《割書:此鐘(このかね)の名は高泉(かうせん)|和尚の撰文(せんふん)なり》  《割書:般若心経(はんにやしんきやう)及ひ三陀(さんた)|羅尼(らに)等を細書(さいしよ)す》  鎮守宮(ちんしゆのみや) 《割書:天照(てんせう)春日八幡(かすかはちまん)およひ弁財天(へんさいてん)稲荷(いなり)|塩竈明神(しほかまみやうしん)等(とう)の諸神(しよしん)を崇(あか)む》 天桂石(てんけいせき) 《割書:経蔵(きやうさう)の前の石の|手水鉢(てうつはち)なり》