翻刻
【柱】 趣向帳 卅八
○天王寺蕪 胡麻味噌焼
以上
右献立大概かくのことし然れとも年の旬により
遅速ありて熟不熟あれはあなかちに此書に
なつむへからす時のよろしきに随ふ事は筆紙の
およふ所にあらず又は珍しくせんとて薬種の
類すへて名の知れぬ物よからぬものをつかふ事
なかれ唯よく人のしりたる物にて風流を
尽す事なりこれ料理の奥義とこゝろ
へべし此書は予祖父幽閑斎か年ころ日
ころ書集ける献立数千紙ありける中
より今の世に応しもちうるを撰みて
新撰趣向帳と題して梓にゑる事を今
月今日ゆるしけるといふを政?となす
浪華の禿箒子書
【柱】 趣向帳 卅九