Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション4

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5340 (1) - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5340 (1) - ページ 15

ページ: 15

翻刻

【「や」が脱落ヵ】つれすかたをいかてか御らんしつけんときこ ゆれはたちかへり【引き返し】うちわらひてこと人【異人=関係のない人】のい はむやうに【言いそうなことを】とか【咎】なあらはれそ【とがめだてされたくないよ】これをあた〳〵 しき【浮気っぽい】ふるまひといはゝ女のありさまく るしからむ【差し障りがあるだろう】とのたまへはあまりいろめいた る(り)【左に「ヒ」と傍記】 とおほしており〳〵かうのたまふをはつ かしとおもひてものもいはすしん殿の か(か)【本文の「か」を見せ消ち】 たに人のけはひきくやうもや【感じられるかもしれない】とおほして やをらたちのき給ふすいかい【透垣】のたゝすこ しおれのこりたるかくれのかたにたち

現代語訳

このような浮気っぽい振る舞いをどうして帝がご覧になってしまうだろうかと申し上げると、引き返して笑いながら「他人が言いそうなことを、とがめだてされたくないものだ。これを浮気っぽい振る舞いと言うなら、女性の立場が困ったことになるだろう」とおっしゃると、あまりに色恋めいていると思われて、度々このようにおっしゃることを恥ずかしく思って、何もお答えしない。寝殿の方でさえ人の気配を感じ取るかもしれないとお思いになって、そっと立ち去りなさる。透垣のただ少し折れ残っている陰の方に立って