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コレクション: 養蚕の書

養蚕秘録 3巻. [3] - 翻刻

養蚕秘録 3巻. [3] - ページ 26

ページ: 26

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如何(いかゞ)あらんとつら〳〵思ふに農民(のうみん)の大利(たいり)を得(え)ん事 蚕業(さんげふ)にしくものなし 何卒(なにとぞ)養蚕(やうさん)の秘術(ひじゆつ)を覚(おぼ)ヘ母(はゝ)妻子(さいし)をも安穏(あんおん)に暮(くら)させばやと思ひ夫(それ)より 纔(わづか)の畑(はた)に桑をうえ近在(きんざい)近郷(きんがう)の功者(こうしや)にたより蚕(かひこ)飼方(かひかた)の得失(とくしつ)評判(ひやうばん)を見(けん) 聞(もん)しなをも日夜(にちや)工夫(くふう)をこらし様々(さま〴〵)にして飼(かひ)立(たて)けるに五六年の間(あひだ)に天晴(あつはれ) 養育(やうゐく)の手錬(しゆれん)を得(え)て年々(ねん〳〵)利潤(りじゆん)を益(ま)し年数(ねんすう)纔(わづか)のうちに大きに栄(さか)へ 山林(さんりん)田畑(でんはた)夥(おびたゝ)しく買求(かいもとめ)上州 《場所:高崎》辺(たかさきへん)にて隠(かく)れなき富家(ふうか)となれり 是 孝貞(かうてい)の徳(とく)によりてなせる所なり 養蚕秘録下巻《割書:大尾|》 養蚕秘録跋 予観歴史之所載或君有爽徳而失其道敷同 日奏罔功官不擧其職吏不奉其法因名位而 残害其下則無為民之父母之実而民受其禍 害何但桀紂之民而已哉勞力而奉之而如是 為之下者不亦難乎《割書:予》常歎曰我独芒而人亦 有不芒者乎頃《割書:予》観此書喟然歎曰勉矣哉事 也可謂尽為下之道矣靖共而受功如是何但 堯舜之君而已哉労力奉事如是而為之上者