翻刻
【右丁】
の哥ともを世のをさなき人々まてもけに口
すさむへきわさをしはしかなとおもはれてかの
小倉の百人一首の常にもてあそひて女のわら
はなとの空にもおほえたらむにならひて其人
のさまをゑかき哥をえらひてその心をから
ふりにかきて世にあるわらはなとにおほえやす
からしめむとてものせられたるをこたひ板に
【左丁】
ゑりて世にひろからしめんとせられて其ゆゑよ
しはしかき【端書】せよとのたまへるをきゝておのれ
いへ■■そはを科なき人の為のみかもあらす
源氏物語しら■【さ(沙)ヵ】らむ人の此源氏一首をみは
なへての巻々をもみむとおもひおこすへきひと
つのはしたてとなるへきわさにこそあらめいとも〳〵
よきことなるかなとく〳〵世の人にしらせたまへ