翻刻
【右丁】
歌僊
月花にあまりて深し海の幸 秀國
帆は帆はしらに当る春の日 買明
めろ共か萩入もうけに餅搗こと 存義
ねこたの出来を匍匐ふて見る 祇丞
竹の皮松無間《割書:イ|》へさかさ立《割書:チ|》 平砂
けふい国主の茶にめされん 塵匣
【左丁】
《割書:ウ|》なかめ入陀阿上人の鼠いろ 明
濱の砥石の遣ひ捨たり 國
樵溜し植木ほとけはによつと蛇 丞
手をかへ品をかへて執念 義
幾十人改宗はみな女なり 匣
わりなく隠し朝鮮の胤 砂
軍した跡しら波に松の磯 義
くたひれ馬の上に夕月 明
休む日の荷瘤の毛にも秋の風 砂
蓼鶏頭も水縄のうち 匣