翻刻
【右丁】
○ひらめ 比目魚 鰈魚 版魚
五潮
雪■にも片身は染ぬひらめ哉【注壱】
旭扇
積交て歌の書たき
ひらめ哉
岩槻
何来
寐忘れて汐干に
残るひらめ哉
【左丁】
鷺十
引汐の砂に
うすみてひらめ哉【注弍】
楚雲
踏當て春やむかしの
不孝もの【注参】
信稲
鯛おそしひらめに
かすむ花も
かな
【注壱 二文字目、「弁」「舞」「翁」と考察いただきました。まだ確定させず、調べさせていただきます。】
【注弍 一文字目、「か」に見えますが句意から「う」では。「砂にうずみて」という意か。歴史的仮名遣いでは「うづみて」ですが。変体仮名は「か」「う」が紛らわしいですね。】
【注参 「不孝もの」と「ふせねもの」とで考察いただきました。調べてみましたら芭蕉の弟子の句に「親にらむひらめを踏まん潮干かな」とありヒラメは親を睨んでいる様な目をしている不孝者との言い伝えがあった様です。そこから考えまして、「不孝もの」としました。】