翻刻
【右丁】
長のやのざの次第つねのごとし
こんえつかひ(近衛使[朱])参てはし殿にざす《割書:まいかもんれう(掃部寮[朱])よしゐ|ちかごろはそのぎまでもなし》
ちやくざしてまづ二はい其後せんみやう(宣命[朱])を ひら(披[朱])く
又二はいして祝言師にわたすこれをもて御前に参て
いぬ(犬[朱])ふせ( 禦[朱])き と(戸[朱])にて祝言申 ちやうのあふひをとりて片岡の
御まへのしめの中石の上にして帰 ̄リ祝言申てあふひを
使にわたす其後つかひ□(出歟[朱])【右に「出し群記類鑑太氏」】土やに しり(尻[朱])をかけて あつま(東[朱])
あそび(遊[朱])のぎ有御馬はし殿をまはす其後まい人たつ
物ゝね(音[朱])うた(哥[朱])をうたふ其けう有べし
【上部追記】
太氏云
已下その道
理なしといふ
まて群記類
鑑祭部には嘉
元経久記とて
出せり按に此
文中に嘉元三
四月の使云々あ
れは嘉元よりは
後の記歟嘉元
は三年にて終り
四年に改元あれ
はなり
【左丁】
一たゞしちかごろせんみやうを進ぜす物(モノ[朱])ゝねならさず
ふかしき(不可思議[朱])の事ども有 神慮(シンリヨ[朱])計(ハカリ[朱])がたし
一ひとゝせさぬさき卿つかひの時はい(拝[朱])もなしせんみやうもを進
ぜす此上は あふひ(葵[朱])まいらする事あるべからざるよし
社中《振り仮名:てう〳〵| 重 々 [朱] 》もんだう( 問 答 [朱] )たいりやくたい状を申てあふひを
給すでに げうてん(抑天[朱])に及神慮はかりがたき所(トコロ[朱])に ちゝ(父[朱])の卿
ほどなく たかい(他界[朱])おほぢの◦(入群記鑑太氏)【左朱書:入歟】道さね冬卿うちつゞき他界
人の口に有かくのごとくの所に又《見せ消ち:嘉元三四月|》の
つかひさねさきの 《振り仮名:を■ゝ|をとゞ歟[朱]》又たつ前のごとしこのたびは
所存をへん□(せ群類太氏)しかためかに そうもん(相聞[朱])を へ(経[朱])てせんみやうの
つかひにあらすをかくしてあづまあそひのつかいなりと
申し候間其せい《割書:かう|から》するにさん〳〵のしぎたる間つかひへ
おさへしれてたい し(しゆつ群類太氏)げゝてんに及しゆ〳〵のたい状