翻刻
【右丁】
六月分
一今月は吉日を以御手代をこなうべし
ちがごしろはたひし廿日ごろたり【?】其神事次第
【朱】ほうゐ下くゝる
一一夜(はしめの夜)あそひ社司等社務が家によるよこざ二人
社務祝也さかづき下れば御はし有さんの物出てさへ〳〵
のこふつゞみを社司の まへ(前[朱])に氏人を(置[朱])くばちをば せうし(所司[朱])
さうし(雑侍[朱])にもたせて社司にくはるつぎに社司中に
ふゑ(笛[朱])を つと(勤[朱])む一番にねとり たひこ(太鼓[朱])又ねとりたいこかくの
ことく三辺也其後あしはしたを うた(?)ふ又ふゑ(笛[朱])を
つく三辺也 たいこ(太鼓[朱])の ひやうし(拍子[朱])しだひによする其後
殿中まい(舞[朱])有この時はつちのふゑふきゑんに参て
これをつとむいうゑ
【左丁】
一哥めはね付有今夜は◦(氏人の又供僧もふりうありけれどもとゞまりてかへける) ふりう( 風流[朱])ありといへともちか
ごろよりは其きなしいんやくのまつりこれ計也いかでか
そのぎなかるべきとて故 三位(氏久[朱])殿心外に おほ(仰[朱])せられかきこれとゞ
まりて後加賀茂すいび(衰微[朱])したるよしおほせられき存知すべき事也
一国さるがく(猿楽[朱])ども本ざ新ざほうしやうじすじ
い下さん(参[朱])じて今夜見参かまへ(構[朱])てさるがくすむかしは
ざの まへうしろ( 前後[朱] )にめされて のう(能[朱])を つく(尽[朱])す当時はさの
明かにさるそくしつればいとまをたぶ
一このあか月より社務が家にしてだい所へついこしきたてらんじやうをす
ゑんざの社司等をら〳〵来社務を う(く歟[朱])につくいくわん下くるころはてゝ御田へ参
社司氏人しやうめ(松明[朱])にてともす御田にては なへ(苗[朱])うへ すき(鋤[朱])にてかへす也
一つぎの日はひるあそひまつ社務のていにしてをなり
どもあつまりて御田へ参加へておなり には(庭[朱])にたつその
こまのぎしきみそろひなからふよりいてゝ おど(踊[朱])る
その米せんじのつぼね草よせにてうくひとみかさね也【?】
家子社司二人つまどのわきにしてかいしゃやくして