賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社関係文書(NDL所蔵)

月詣和歌集 - 翻刻

月詣和歌集 - ページ 14

ページ: 14

翻刻

【右丁】   右大臣家歌合に花をよめる 皇后宮大夫俊成 新古【朱】 春くれは猶このよこそしのはるれいつかはかゝる花をみるへき   落花をよめる       中納言長方 家集【朱】 よしの山梢にはなのちるまゝにたえ〳〵になるみねのしら雲                兵衛《割書:上西門院兵衛【朱】《割書:新続古【朱】|》|》 新続古【朱】 さくらはな木のもとことに吹ためておのかものとや風のみるらん                円位法印 ありとてもいてやさこそはあらめとて花 《見せ消ち:よ|そ》うき世を思ひしりける 【上部追記】 此歌山家集に見えす                源仲頼             とまれとてイ【朱】 おしむなははなにかはりてとはれ み(こイ[朱])ん梢にさそとみえは《見せ消ち:■|社》あらめ                藤原為業 又もこんはるも見るへき花なれ と(はイ[朱])ちるはかきりの心地こそすれ 【左丁】                法橋兼覚 春風をいとひもはてし桜はなちらすは袖のものとみましや                藤原為広 なにせんに風をつらしとおもひけんふかぬけふとてちらぬ花かは                権律師忠快 なかめつる梢のはなのちりぬれはをしむ心もねにかへりけり                高松宮 梢には心のみこそとまりけれをしみにきつる花はのこらて                勝命法師 ち れ(るイ[朱])は雪ちらぬは雲にまかひつゝ心そらなる山さくらかな                法性寺入道太政大臣家弁 またさかん春に心のかゝらすはちりゆく花にみをやかへまし