賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社関係文書(NDL所蔵)

月詣和歌集 - 翻刻

月詣和歌集 - ページ 32

ページ: 32

翻刻

【右側】                  定伊法師イ【朱】 うれしきもうきもゆかりをたつぬれは恋しき《振り仮名:こかり|にこそイ【朱】》はてはなりけれ                  顕昭法師 うき人のゆかりに身をはをしまねと恋ははかなき《振り仮名:すまひ|すさみイ【朱】》也けり                  参河内侍 にこり《振り仮名:行|江イ【朱】》の《見せ消ち:し|こイ【朱】》ゝちこそすれひとりぬる枕のちりにつもる涙は                  寂然法師 君ゆへにおつる涙のをしけれはかたしく袖をしほらてそぬる   右大臣家歌合に恋の心を    俊恵法師 新古【朱】 我恋はいま《振り仮名:は|を新古【朱】》かきりといふ《見せ消ち:くれの|まくれイ【朱】》荻ふく風のおとつれてゆく   経盛卿歌合に恋を       刑部卿頼輔 新古【朱】 こひしなんいのちは猶もをしきかなおなしよ《振り仮名:ゝ|にイ【朱】》あるかひはなけれと   百首の歌の中に恋の心を    円位法師 【左側】 新古【朱】 たのめぬに君くやとまつよひのまのふけ《振り仮名:ふ《振り仮名:か|けイ【朱】》て|ゆかて新古【朱】》たゝあけなましかは   右大臣家百首の中に恋の心を  内大臣 右大臣千【朱】 千【朱】 さきにたつなみたとならは人しれす恋ち《見せ消ち:を|にイ千同【朱】》まとふ道しるへせよ   《振り仮名:同|内イ【朱】》詞《振り仮名:怨|忘イ【朱】》恋といふことを 中原清重                 よめる   露はかりなさけもかけぬことのはをおもひしらぬは涙なりけり                  《振り仮名:◦|藤原イ【朱】》季定 なさ■けなく《振り仮名:すき|ふみイ【朱】》かへさるゝ小山田に猶しも恋のたねをまくかな   待返事を恋といふことを    大納言隆季 玉つさをたよりにか《見せ消ち:け|く》るかりかねのかへらぬそらはかくやまたれし   たま〳〵返事をみる恋と    権僧正道勝          い《見せ消ち:ふ|へる【朱】》ことを読る まち〳〵て心つくしのふみゝれはゆるさぬもしのせきそ《見せ消ち:い|ゐ【朱】》にける   見返事無字恋といへる心をよめる