賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社関係文書(NDL所蔵)

月詣和歌集 - 翻刻

月詣和歌集 - ページ 33

ページ: 33

翻刻

【右側】 「 ̄ ̄題しらす右大弁親宗の歌なり【朱】 くれなゐのこひの涙のいかなれははてはくちはに袖をなすらむ 宝物二【朱】                  《振り仮名:覚感|光成イ【朱】》法師 うき身にはつれなき人そなかりけるあひみむまては思ひよらねは                  《見せ消ち:里村何|中務卿イ【朱】》宮民部卿 あさからぬちきりは《振り仮名:はやく|やすくイ【朱】》かはる世になみたそたゝぬ中と也ぬる                  《振り仮名:湛|清イ【朱】》覚法師 いのちこそあはぬなけきのなかりけりた《振り仮名:へ|えイ【朱】》なは物を思はましやは                  覚延法師 それをたに君か心にかなふやと我もわか身をいとふあはれさ                  藤原師綱朝臣女 あはぬまの袖になかるゝ涙こそわか身のうきといふへかりけり《見せ消ち:り|れ》                  長盛朝臣 【欄外上部】 以下八首一本上の なきなかも―――の下 うれしきもう――の上 にあり【朱】 【左側】 今はたゝけふまてつらき人よりもこひにたへたるみをそうらむる                  左衛門督実家 かくはかりくるしと思ふ恋《振り仮名:ちにも|にしもイ【朱】》やすまぬものは心なりけり_」【朱】                  勝命法師 つの国のあし《振り仮名:手に|よしイ【朱】にてイ【左朱】》もなきうらをみてなにはのことにおつる涙そ   不返事恋といふことをよめる  平経正朝臣 心なき風たにこそはわかのうらによせくる波をかへすとはきけ   いやしきをいとはるゝ恋と   羽衣 巻三にも見へたり【朱】             云事を いかにせんそま山河の《振り仮名:くれ|暮に榑兼【左朱】》こと《見せ消ち:を|に》おもひくたしてあはぬ心を   《振り仮名:待|被イ【朱】》厭老恋といふことをよめる  賀茂俊平 おもひしることもあ《振り仮名:ら|りイ【朱】》なむいのちあらはたれもさかりはしはしはかりそ                  平行盛