賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社関係文書(NDL所蔵)

月詣和歌集 - 翻刻

月詣和歌集 - ページ 41

ページ: 41

翻刻

【右側】   返し             よみ人しらす 千【朱】 なかれて《振り仮名:も|はイ【朱】》すゝきやするとぬれころも人はきずと《振り仮名:て|もイ【朱】》みにはならさし   百首歌中に          源俊頼朝臣 千【朱】 あさてほすあつまをとめのかやむしろしきしのひてもすこす比哉   艶女逢他人といふ心を人〳〵よみはへりしに                  大納言実国 家集【朱】 とけかたき心《振り仮名:も|と家集【朱】》みしはひむろ山たゝわれからの《振り仮名:つら《見せ消ち:ゝ|さイ【朱】》|つらゝ家集【朱】》なりけり   土御門内大臣女のもとにいかて其かけに我《振り仮名:◦|かイ【朱】》みをなして   あさゆふはなれしといひかはしたりけれは《振り仮名:返る|かへしイ【朱】》に   よめる            よみ人しらす あちきなく人さへ《見せ消ち:あかぬ|ありそイ【朱】》わひぬへきものおもふみのかけ《振り仮名:に|とイ【朱】》なりなは   百首歌中に          参議親隆 【欄外上部】 拾遺恋五 読人不知 あまのかるもにすむ 虫のなはきけとたゝ われからのつらき也 けり 【左側】 しほりつる袖はかりとそおもひしに《見せ消ち:猶|名をイ【朱】》さへこひにくたすへ《見せ消ち:き|しイ【朱】》やは   右大臣家歌合に恋の心を    顕昭法師             よめる よそにのみ人はかく《振り仮名:し|とイ【朱】》もいとはぬ《振り仮名:に|をイ【朱】》うきみは恋にあらはれにけり   寄草花恋といへる《振り仮名:心|事イ【朱】》をよめる  藤原範俊 あたしのゝ露に《見せ消ち:お|を【朱】》れふす女郎花つれなき人のかゝらましかは   晩風催恋といふことをよめる  藤原顕《振り仮名:家|宗イ【朱】千【左朱】》朝臣 千【朱】 よとゝもにつれなき人をこひ草のつゆこほれます秋の夕かせ   鹿声増恋といふことをよめる  藤原伊経 さ《見せ消ち:ほ|を【朱】》しかのなくねに袖そぬれまさるおのか涙にあらぬ物から   すみかまによする恋といふこと 覚綱法師             をよめる わきも子にあはぬなけきをこりつみて幾すみかまにやか《振り仮名:て|はイ【朱】》つきなん   寄歳暮恋といふことをよめる  皇太后宮大進 【欄外上部】 千載恋二  平忠盛朝臣 ひとかたになひくもしほの けふり哉つれなき人の かゝらましかは こひ草