賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社関係文書(NDL所蔵)

月詣和歌集 - 翻刻

月詣和歌集 - ページ 42

ページ: 42

翻刻

【右側】 けふまてはおもひしをれぬあけはな《見せ消ち:を|ほ》身を鴬の初音鳴とや                  院因幡 かくてさはとしもくれぬとおもふにも人のつらさのかすもそひぬ《振り仮名:と|るイ【朱】》   寄枕恋といふことをよめる   土御門内大臣 久我内大臣千【朱】 千【朱】 つゝめとも枕《振り仮名:は|やイ【朱】》こひをしりぬらむ涙かゝらぬよはしなけれは                  左衛門督実家 我恋は枕はかり《振り仮名:も|はイ【朱】》しらしかし夜すからおきてあかすとおもへは   寄占恋といへることをよめる  皇嘉門院武蔵 《振り仮名:なくさみ|なほさりイ【朱】》の手すさみにする恋うらもあふにしあふはうれしかりけり   歌によりて恋まさるといふこと 讃岐             をよめる 家集【朱】 うしと思ふ人の心をたねとすることのはをしもみるそかなしき   物語の名によする恋といふことをよめる 【欄外上部】 新勅撰恋一  八条院六条 我床の枕もいかに おもふらん涙かゝらぬ 夜はしなけれは 恋うら 古今集序にやまと うたは人のこゝろを たねとして 【左側】                  藤原伊綱 ぬれきぬと《振り仮名:と|思イ【朱】》ふ人あらはいふへき《振り仮名:を|にイ【朱】》色にそしるきしのひねの袖   関をへたつる《見せ消ち:と》恋といへる   高松宮               心を  こひにねてこひちに《見せ消ち:まよ|ま《振り仮名:よ| とイ【朱】》》ふ関のなはいはねとしるきなこ《振り仮名:り|そイ【朱】》成らん   隔河恋といふことをよめる   平忠度朝臣 まれにたにあふよもあらは天川へたつるほしのたくひならまし                  従三位頼政 千【朱】 山しろのみつのゝ里にいもをおきていくたひよとに舟よはふらん   恋下女といへることをよめる  藤原懐綱 なれ《見せ消ち:て|かイ【朱】》くむいたゐの水のしつくにもおとらぬものをこふる涙は   依恋越遠路といふことをよめる 紀康宗 たつね行心つくしのはてにまたあひみぬうさ《見せ消ち:も|や》あらんとすらん 【欄外上部】 八雲御抄仁和寺書目 なとに忍ねといふ ものかたりはみえたり ぬれ衣といふは見 あたらす 宇佐に憂をそへ筑 紫に心つくしをそへたり おちくほ上 日にそへてうさのみまさる 世の中に心つくしの身をいかにせん