賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社関係文書(NDL所蔵)

月詣和歌集 - 翻刻

月詣和歌集 - ページ 44

ページ: 44

翻刻

【右側】   蓮をよめる          大納言資賢 おろかにもつゆのいのちをゝしむ哉はちすの上にゐるをみ《振り仮名:る|な歟【朱】》から                  清円法し はちすはの《振り仮名:つゆ|はなイ【朱】》に《振り仮名:《振り仮名:を|と歟【朱】》わふる|お《振り仮名:りふ|くな歟【朱】》るイ【朱】》露のみはつとめてやとるも《振り仮名:とゝ|のと歟【朱】》こそきけ   夏月照蓮といへる心を 池水ははすのうき《振り仮名: |本【朱】》    つゆに   雨中 とこなつの花にた《振り仮名: |本【朱】》      ひとついろはふらぬ   夏草を よめるイ【朱】    従三位通盛 あさことにきてみつる哉藤はかまをりたかへたる花や咲《見せ消ち:らん|とてイ【朱】》                  大輔 殷富門院大輔続後【朱】 続後撰【朱】 いたつらにおいにけ《振り仮名:らし|るか後撰【朱】》なあはれ我とも《見せ消ち:に|とイ続後同【朱】》《見せ消ち:や|は》《振り仮名:みすや|しるや続後【朱】》森の下くさ 【欄外上部】 拾遺哀傷 実方朝臣 けふよりは露の命も をしからすはちすの上の 玉とちきれは 【左側】   大納言公通家に《振り仮名:て|イナシ【朱】》十首のうた人〳〵によませ侍りけるに   夏草をよめる         太宰大弐重家 あつまちはわけゆくさゝの日をへつゝ夏とゝもにもふかくなる哉                  藤原隆信朝臣 庭のおもをよもきかそまとなしはてゝ虫のねきかん秋をこそまて                  藤原家長 たつねくる人なきやとのやへむくら秋よりさきも淋しかりけ《見せ消ち:る|り》   納涼を            内大臣 後徳大寺左大臣【朱】 新後【朱】 ひくらしの声する山の松かせにいはまをくゝる水のすゝしさ   樹陰納涼といふことを     鴨長明 夏くれは《振り仮名:すきうか|イ云すゝしか【左朱】》りけりいそのかみふるから小のゝならの下風   《振り仮名:秋|杜歟【左朱】》納涼といふことを      祝部成仲           よめるイ【朱】 【欄外上部】 狭衣三 ふるさとはあさちか原と あれはてゝ虫のねしけき 秋にやあらまし よもきかそまはよもきのおひ しけれるを杣木に見なして いふなるへし此ころのうたに おほくみえたり 新勅撰夏 覚盛法師 みな月の空ともいはし 夕立のふるからをのゝ ならの下かけ 浜臣云下風は下陰の 誤なるへし