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【右側】
まちかねてふけ行ほとのあふことはそらたのめせぬなさけ斗か
皇后宮尾張
よひのまはまつにほとへて過ぬれはあふは夢ちの心ちこそすれ
夢中会恋といふことをよめる 平忠度朝臣
夢さめてなこりにたへす成行はあふとみつるにかへん命か
内大臣 後徳大寺左大臣【朱】
新古【朱】
さめてのち夢なりけりと思ふにもあふはなこ《見せ消ち:□|り》の《見せ消ち:お|を》しくやはあら《振り仮名:ん|ぬ新古【朱】》
顕輔卿家にて月前遇女といふことをこれかれよみ
はへりけり 賀茂重保
おもふことありてや月をなかめましこよひも人のつれなかりせは
女をしのひてかたらひ侍りけるか風聞したりけれはつ
かはしける 藤原隆房朝臣
【欄外上部】
千載集には聞ゆることの
侍りけれはとあり
風聞
【左側】
千載【朱】
いつくより吹くる風のちらしけむたれもしのふのもりのことのは
右大臣家百首歌中に後朝のこゝろをよめる
俊恵法し
おもへたゝ夢にたにこそ人をみてあしたのとこはおきうかりけ《見せ消ち:り|れ》
会後述懐といふこゝろをよめる 皇太后宮大進
みとせまてうらみてすきしむくひにてあすよりつらき心あるなよ
後朝恋のこゝろをよめる 惟宗広《見せ消ち:進|言》
かたみとて袖にしめつるうつり香をあらふはけさの涙なりけり
覚綱法し
なか〳〵にあふにはかへぬ玉のをのけさたえぬへき物をこそ思へ
藤原良清
【欄外上部】
古今 素性法師
はかなくて夢にも人を
みつるよはあしたの床そ
おきうかりける