賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社関係文書(NDL所蔵)

月詣和歌集 - 翻刻

月詣和歌集 - ページ 63

ページ: 63

翻刻

【右側】 今はとてたつねさりせは山さくらしつえにのこるはなをみましや   題不知            藤原顕家朝臣 よしの山みねにたなひく白雲ははるをかきらぬ桜なりけり   雨中《見せ消ち:の》苗代といふことを    勝命法し            《振り仮名:よめる|イナシ【左朱】》 新古【朱】 雨ふれはをたのますらをいとまあれや苗代水を空にまかせて   清輔朝臣の《見せ消ち:南岳倉|尚歯会【朱】》ををおこなひはへりける   七叟にてよめる        宮内卿永範 いとひこしおい《見せ消ち:こそ|こそ》けふはうれしけれいつかはかゝる春にあふへき   養和二年三月に賀茂重保《見せ消ち:南岳倉|尚歯会【朱】》おこなひ   はへりける七叟にてよめる   祝部成仲 むかしにもかはらぬものを花の色は老のすかたのかゝらましかは 【欄外上部】 金葉春  大中臣公長朝臣 をのゝえは木のもとにてや くちなまし春をかきらぬ さくらなりせは 新古今雑上  皇太后宮大夫俊成 春くれは猶このよにそ しのはるれいつかはかゝる 花をみるへき 【左側】   垣にてよめる         賀茂重政 しめの内《振り仮名:・|の歟【朱】》ためしにひかんおいらくの花ちりかゝるまとゐありきと                  皇太后宮大進 立よりてみたらし川を今朝みれはおひの波にも花は咲けり   月前の花といふことをよめる  源季広 はるのよの月にいとはぬ白雲はよしのゝ山のさくら也けり   よをのかれて後白川の花を   円位法師           みて《振り仮名:よめる|イナシ【朱】》 千【朱】 ちるを見てかへる心やさくらはなむかしにかはるしるしなるらん   題しらす           経因法師 まかふとていとひしくもはよしの山花ちりてこそかたみなりけ《見せ消ち:り|れ》   十月に《振り仮名:《振り仮名:重|◦【左朱】》|家集ナシ【朱】》服になりてつきのとしのはる傍官ともか階   《見せ消ち:の》つかうまつりけるときに   中納言長方   のときによめる家集【朱】