翻刻
【右側文字なし】
【左側】
月詣和歌集巻第九
九月附き付雑下
題しらす 賀茂重保
風雅【朱】
夕まくれすかるなくのゝ風のおとにことそともなく物そかなしき
むしをよめる 中納言長方
家集【朱】
すゝむしをみかりのたかの音かとてのへのきゝすの草かくるらん
大炊御門右大臣家佐
たれもさそ《見せ消ち:お|を》きふく風は身にしむに声にたてつるきり〳〵す哉
兵衛
新拾【朱】
きり〳〵すかへのなかにそ声はするよもきかそまに風やさ《振り仮名:や|む新拾【朱】》けき
中原有安
《振り仮名:朝|秋歟【朱】》かせやよさむなるらんのへことにはたおるむしの声いそくなり