賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社関係文書(NDL所蔵)

月詣和歌集 - 翻刻

月詣和歌集 - ページ 71

ページ: 71

翻刻

【右側】   海辺暁雰といふことをよめる                  湛覚法師 あけやらぬあまのとまやのひまに《振り仮名:ては|こそイ【朱】》よをさへきりのこむるとはし《振り仮名:る|れイ【朱】》   雰隔山《振り仮名:路|イナシ【朱】》といふことを《振り仮名:よめる|イナシ【朱】》 藤原頼房 きりふかきひはらのそま《振り仮名:は|のイ【朱】》みやき引《見せ消ち:を|お》とこそ道のしるへ也けり   海辺雰深といふことを     賀茂幸平 なにはかたしほちも見えぬ夕雰にたなゝし小舟こきもやられす   夕雰を            仁和寺二品法親王 花もみていかゝはやとにかへるへきしはしははれ《見せ消ち:□|よ》のへの夕きり   暮秋聞蛬とい《振り仮名:ふ|へるイ【朱】》ことを     覚延法し 秋ふかきかへの中なるきり〳〵すいつまて草のねをやなくらん   暮秋の心をよめる       藤原親盛 【左側】 くれて行秋の心はつらけれとうらなくまねく花すゝきかな                  法眼実快 くれて行秋のみそらをなかむれは《振り仮名:夕|名歟【左朱】》残かほなる有明のつき                  藤原定長 ふく風にをはなか末をむすはせてくれ行秋や旅ねしつらん                  大輔 玉葉【朱】 むしの音はよはりはてぬる庭の面にをきのかれはの《見せ消ち:を|お》とそ残れる                  顕昭法し 長月もなのみ也けりはるなつのおなしひかすに秋のくれぬる                  大納言実国 家集【朱】 くれ《振り仮名:ぬる|ゆく家【朱】》をゝしむにつく《振り仮名:す|る家集【朱】》心こそ秋のこよひのたくひ也けれ                  法印慈円 【欄外上部】 新続古今秋下  太宰権帥為経 長月は名のみ也けり 春夏のおなし日数に くるゝあきかな