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【右側】
をしめともとまらぬ秋にわかれなむのちの涙やしくれなるへき
参議親宗
くれて行秋のとまりをたつぬれはをしむ心のうちにそ有ける
法《見せ消ち:師|印》静賢
うきよをは我み《見せ消ち:は|も》こそは秋はつれことわりなくもをしき今日哉
閏九月尽をよめる 藤原経家朝臣
本に歌ナシ【朱】
雑下
俊成卿のもとへ集《見せ消ち:を|お【左朱】》くりつかはすとてよみてそへ
侍りける 賀茂重保
そのかみのなかれをくまは賀茂川のみくつなりともうきなもらしそ
経盛卿歌合しはへりけるとき法性寺殿へみつから
歌をこひて侍りけれはつかはすとて書付て侍りける
【欄外上部】
長秋詠藻上
うき身ゆゑ何かは秋の
とまるへきことわりなくも
をしみける哉
浜臣云うきなは浮名
ならん勿洩の意をな
もらしそといはでたゝ
もらしそとのみはいふま
しき事也もらすな
とこそいふへけれさ
るをかく様につゝけし
は堀川百首のころより
の誤なり
【左側】
ちりはてゝしくれふりにしことのはゝめつらしからしはつかしのもり
かへし 参議経盛
はつかしのもりとやいひつことのはゝまたあきはてぬ心地こそすれ
賀茂重保かた《見せ消ち:う|う》の障子に歌よみのかたをかきて
おの〳〵よみたるを色紙かたにかきけるをかきて
たへと申たりけれははゝかりてかゝぬよし申たり
けれは色紙かたにかきて《見せ消ち:つか|給》はすとて
内大臣イ後徳大寺左大臣風【朱】
風雅【朱】
わかのうらの波のかすにはもれにけりかくかひもなきもしほ草哉
返し 賀茂重保
わかのうらのなみ〳〵なら《振り仮名:ぬ|はイ【朱】》もしほ草かきあつむるにいかゝもらさん
かくてのちかのすかたもかきそへ侍りけるとなん
わかのうらをよめる 祝部成仲
【欄外上部】
風雅雑下
賀茂重保か堂の障子に時
の歌よみとものかたを書ておの〳〵
よみたる歌を色紙形にかくへき
よし申侍れは我も入たらんと
尋侍りけるに位高き人は
おそれありてかゝぬよし申たり
けれはしきしかた書てつかはすとて