賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社関係文書(NDL所蔵)

月詣和歌集 - 翻刻

月詣和歌集 - ページ 76

ページ: 76

翻刻

【右】    てしなりけるわらはのいとまこひて人のもとへまかりける    かさりぬへからすおもひ又も待てこんと申けれはよめる                   恵円法師 かへりこんほとはかたゝにおくあみのめにたまらぬは泪なりけり    藤原の為業かとき《見せ消ち:わ|は【朱】》に堂供養し侍けるに    さまかへたる《見せ消ち:ゑ|し》たしき人あまたまできあへりときゝて    つかはしける         円位法師 山家【朱】 いにしへにかはらぬ君かすかたこそ今日はとき《見せ消ち:わ|は【朱】》のかたみなるらめ    返し             藤原為業 色《振り仮名:かへて|楓不変兼【左朱】》ひとりのこれるとき《見せ消ち:わ|は【朱】》木はいつを《振り仮名:待|松待兼【左朱】》とか人のみるらん    からさきの御はらへよりかへらせたまひたりける次の    日さうりんしの宮よりきのふの御ことゝもいかゝなと申 【欄外上部】 続古今恋二 従二位成実 恋すてふ袖しのうらに 引あみのめにたまらぬは 涙なりけり 【左】    させ給ひたりけれは      前々斎《振り仮名:宮|院イ【左朱】》 式子内親王千【朱】 みたらしやかけたえはつる心ちしてしかの波ちに袖そ《振り仮名:ひちにし|めれこし千【朱】》    住吉の国基かはしめてあはんとてまかてきてかと    に立てかくと申いれたりけれはいひ出して侍ける                   賀茂成助 そさのをのみそもしくさりする人はいつもしよりや過てきつらん    源為義か六位検非違使にてはへりけるをりかよひ    けるかた《見せ消ち:へ|え【朱】》てのち五位の《見せ消ち:せ|そ【朱】》うにとまりぬときゝてつかは    しける            小大進 しのゝめに出しことこそ《見せ消ち:わ|こ》ひしけれあけにとまると聞につけても    通親卿少将にはへりける時五月四日右近のまゆみの    あらてつかひにつきて侍りけるにたれともしられぬ