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【右】
てしなりけるわらはのいとまこひて人のもとへまかりける
かさりぬへからすおもひ又も待てこんと申けれはよめる
恵円法師
かへりこんほとはかたゝにおくあみのめにたまらぬは泪なりけり
藤原の為業かとき《見せ消ち:わ|は【朱】》に堂供養し侍けるに
さまかへたる《見せ消ち:ゑ|し》たしき人あまたまできあへりときゝて
つかはしける 円位法師
山家【朱】
いにしへにかはらぬ君かすかたこそ今日はとき《見せ消ち:わ|は【朱】》のかたみなるらめ
返し 藤原為業
色《振り仮名:かへて|楓不変兼【左朱】》ひとりのこれるとき《見せ消ち:わ|は【朱】》木はいつを《振り仮名:待|松待兼【左朱】》とか人のみるらん
からさきの御はらへよりかへらせたまひたりける次の
日さうりんしの宮よりきのふの御ことゝもいかゝなと申
【欄外上部】
続古今恋二 従二位成実
恋すてふ袖しのうらに
引あみのめにたまらぬは
涙なりけり
【左】
させ給ひたりけれは 前々斎《振り仮名:宮|院イ【左朱】》 式子内親王千【朱】
みたらしやかけたえはつる心ちしてしかの波ちに袖そ《振り仮名:ひちにし|めれこし千【朱】》
住吉の国基かはしめてあはんとてまかてきてかと
に立てかくと申いれたりけれはいひ出して侍ける
賀茂成助
そさのをのみそもしくさりする人はいつもしよりや過てきつらん
源為義か六位検非違使にてはへりけるをりかよひ
けるかた《見せ消ち:へ|え【朱】》てのち五位の《見せ消ち:せ|そ【朱】》うにとまりぬときゝてつかは
しける 小大進
しのゝめに出しことこそ《見せ消ち:わ|こ》ひしけれあけにとまると聞につけても
通親卿少将にはへりける時五月四日右近のまゆみの
あらてつかひにつきて侍りけるにたれともしられぬ