翻刻
【右】
本ニ歌ナシ【朱】
【左】
月詣和歌集巻第十
十月付哀傷
十月一日時雨し侍りけれはよめる
皇后宮大夫俊成
続古【朱】
いつしかとふりそふけさのしくれ哉つゆもまたひぬ秋のなこりに
《見せ消ち:形|刑》部卿頼輔
初しくれおとろかさすはよをこめて冬きにけりといかてしら
まし
海鳥《見せ消ち:の|イナシ【朱】》初冬といふことをよめる
覚綱法師
神な月おもひなしにやすみよしの松ふく風もけさはさひしき
賀茂重《振り仮名:保|信イ【朱】》
しなか鳥むこの《振り仮名:祈に|浦風歟【朱】》うらさひていなのは山に冬はきにけり