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【右】
旅《見せ消ち:伯|泊【朱】》 《見せ消ち:の》千鳥といふことをよめる
法眼長真
まてしはしうらわたりする友千とり我も立へき磯のたひねそ
顕昭法し
ふるさとをこふるねさめのかなしきに千鳥鳴也ちかのしほかま
夕千鳥といへる《振り仮名:心|ことイ【朱】》を《振り仮名:よめる|イナシ【朱】》 祐盛法師
あま小舟よるへも見えぬ夕霧になきさしらする《見せ消ち:友》千鳥《振り仮名:◦|鳴》也
千鳥驚波といふ心を《振り仮名:よめる|イナシ【朱】》 賢辰法師
なるみかた岩ねによする波のおとにみなれなからも立千鳥哉
除夜千鳥といふ心を《振り仮名:よめる|イナシ【左朱】》 鴨長明
ねさめする波の枕になくちとりおのかねにさへ袖ぬらせとや
千鳥 仁和寺二品法親王
【欄外上部】
堀川百首 国信
つなて引なたの小舟や
いりぬらん難波のたつの
浦わたりする
【左】
むれてゐるおのかは風に波たてゝ心とさわくうら千とりかな
たいしらす 法眼実快
むら千鳥立ゐる音の近けれはみちくるしほの程そしらるゝ
氷をよめる 賀茂重政
あふさかの関のあらしに夜はさえて氷そしかの浦つたひする
氷留《見せ消ち:る》山水といふことを 《振り仮名:◦|円位歟【朱】》法師
山家集【朱】
岩ませく木葉わけこえ山水の露もらさぬは氷なりけり
谷水といふことを 小侍従
山ふかみ人もくみゝぬ谷水はつらゝのみこそむすはれにけり
鳥羽院とはの北殿におはしまし《見せ消ち:殿|殿歟【朱】原ナシ【左朱】》上人つかうまつり
けるに 皇后宮大夫俊成
続古長秋【朱】
冬くれは氷とみつの名をかへて岩もる声をなとしのふらん
【欄外上部】
家集 鳥羽院北殿におはし
ましゝころ氷留水声と云
心を殿上人の人々よみしに