翻刻
【右】
無量義経のこゝろをよめる
藤原重行
いかれはたゝ一もとのあしのはになにはのことのこもるなるらむ
智俊法師
ひ と(よ歟)りまつうきよのきしのわたし守いまそみのりの舟よそひする
法花経序品の心《振り仮名:よめる|イナシ【朱】》
藤原伊綱
はることになけきしものをのりの庭ちるはうれしき花も有けり
円位法し
風【朱】
ちりまかふ花のにほひを散立てひかりをのりの莚にそしく
経円法し
わしの山あやしく見へし花山はさとりをひらくしるし成らん
神主重保か堂のうしろとの障子に法門のゑを書て
【欄外上部】
ひより
うきよの岸
さとりをひらく
【左】
その心を人〳〵によませ侍けるに乃至童子戯
のこゝろをよめる
《割書:本|》作者なし【朱】
みとり子のいさこあつむるたはむれはまことの道をつくる也けり
舎利弗華光如来記別をよめる
皇后宮大夫俊成
続後撰【朱】
行末の花のひかり《振り仮名:は|の後撰【朱】》なを聞にかねてそはるにあふ心ちする
譬喩品の心をよめる 藤原季定
此世をはうしと心にかけつれはみつのくるまにみちひかれなん
祝部成仲
いかなれはおやのをしへにしたかはて此ふる里をいてかてにする
賀茂重保和歌の草案の《振り仮名:ほぐ|反古【左朱】》をわかのも人
【欄外上部】
拾遺哀傷題しらすよみ人しらす
世中をうしの車のなかりせは
思ひの家をいかていてまし
山家集
法しらぬ人をそけふは
うしとみるみつの車に
心かけねは