賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社関係文書(NDL所蔵)

月詣和歌集 - 翻刻

月詣和歌集 - ページ 89

ページ: 89

翻刻

【右】    のをもとりあつめて五部大乗の《振り仮名:れうし|料紙【朱】》にすきて    経しゆにし侍りけるにそのこゝろのうたよませ侍り    けるに譬喩品の心をよめる                泰覚法師《割書:法橋泰尋子【朱】|千載作者法橋【朱】》 《振り仮名:のり|乗法兼【左朱】》えてそ《振り仮名:おもひ|思火兼【左朱】》のほかに出にける心にかけしくるまならねと    《振り仮名:をとこ|夫【左朱】》のみまかりけるに一品経すゝめて《振り仮名:しやく|釈か説【左朱】》し    けるに譬喩品の心をよめる                賀茂重保か母 すゝめいたすみつの車のわつかにもみちひかれぬと聞よしも哉    信解品年已朽邁の心をよめる                快玄法し 花さくをよそにおもひし朽木にもつひに《振り仮名:このみ|此身菓兼【左朱】》はなりける物を 【左】    五百品のこゝろをよめるせ                平経正朝臣 玉【朱】 衣手にありとしりぬるうれしさに涙の玉をか《見せ消ち:へ|け》そ《振り仮名:かへ|そへ玉葉【朱】》つる    賀茂重保雨のいのりに人〳〵をよひて御社の    宝前にて歌を誦しけるにしはしありて雨    のふりて侍りける悦に一品経《振り仮名:しやう|誦【朱】》して法楽    したてまつりけるに提婆品の心をよめる                皇太后宮大進 わたつみの玉もかりあくるかひありてしつむみく《振り仮名:つ|りイ【朱】》もうかひぬる哉    《振り仮名:我|譏イ【左朱】》所一品経しやくに提婆品心をよめる                顕昭法し 谷水をむすへはうつるかけのみや千《振り仮名:とせ|とせ歟【朱】》をおくる友と成けむ 【欄外上部】 浜臣云下文一品経しゆし侍り けるに云々とあるをむかへおもへは しやうもしゆの訛かさらは修の 字なり又上文にしやくしける とあれはこゝもしやくの訛にて 釈歟