翻刻
【右丁】
の給ひけるわれなくなりなはいか
はかりすけなけかんすらんとそれ
のみ心くるしくこそみやこのこひし
さにもしゆめにもみるやとて又
うちふし給へともねられぬとて
かくなん
ふるさとをゆめに
見は又なくさまて
なとあやにくに
こひしかるらむ
たとひはかなくなるともわか君
をいま一め見はやとおもふにおもかけ
にたちそひていかにすへしとも
【左丁】
おほえす又かえす〳〵すけになこり
いかゝすへきとて御そてをかほに
をしあてゝくれたゝたえ入給へは
すけもあま君もこはいかにや
中将殿の御いてにて候と申け
れは■