翻刻!江戸の医療と養生

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滑稽五穀太平記 2巻 - 翻刻

滑稽五穀太平記 2巻 - ページ 10

ページ: 10

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【右丁】 肝要(かんえう)ならんと。酒樽(さかだる)のほしをさしたる一言(いちごん)は。 げに五穀方(ごこくがた)の名酒(めいしゆ)やと。燗(かん)ぜぬものはなかり けれ。緑豆(やへなり)顔(かほ)の色(いろ)青(あを)ざめ。にえたつ旨(むね)をおし しづめ。ぐつ〳〵として居(ゐ)たりしが。是(これ)まで包(つゝみ)し 竹(たけ)の皮(かは)。かう顕(あらは)るゝ上(うへ)からは。破(やぶ)れかぶれと油断(ゆだん) 遠(を)見(み)すまし。諸白(もろはく)が腰(こし)に差(さし)たる呑口(のみぐち)引(ひき)ぬき。 さそくの手裏釼(しゆりけん)うちかくれば。諸白(もろはく)こしろえ。 弓手(ゆんで)にうけたる左(ひだり)きゝ。緑豆(やへなり)餡(あん)に相違(さうい)して。 【左丁】 羊羹堅固(やうかんけんご)の。ねり塀(べい)を。たやすくこしあん。 腹太(はらぶと)の。餅方(もちがた)さして。にえうせけり是(これ)より今(いま)に いたるまで。小豆(あづき)は飯(めし)にいるれども。緑豆(やへなり)をは飯(めし)に いれずといひ傳(つた)ふ。又(また)餅(もち)と酒(さけ)との争(あらそ)ひも此時(このとき) よりぞ初(はじま)りける    第三回 三方(さんぼう)の備(そなへ)も。殕(かび)の破(われ)より崩(くづ)るとかや。されば越谷(こしがや) 大極上餅有(だいごくじやうもちあり)は。安(やす)い相場(さうば)に大利(だいり)を立(たて)。處々(しよ〳〵)の