翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

滑稽五穀太平記 2巻 - 翻刻

滑稽五穀太平記 2巻 - ページ 27

ページ: 27

翻刻

【右丁】 金覆輪(きんふくりん)の色(いろ)に煮花(にばな)の茶(ちや)らくら懸(かけ)てさらりと 乗(のり)。案山子(かゝし)の弓矢(ゆみや)たばさんで。中軍(ちゆうぐん)にひかえ。味方(みかた)の 勢(せい)のいたるを見(み)て。勇(いさ)ましきありさまや。此(この)勢(いきほ)ひに 責(せめ)かゝらば。などか降参(かうさん)せざるべき。然(しか)れども謀計(はかりごと)を麦(ばく) 飯(めし)のうちに廻(めぐら)すは。湯錢六銅(ゆせんりくとう)勘畧之巻(かんりやくのまき)の。奥儀(あうぎ)な れば。能(よく)〳〵備(そなへ)を立(たつ)べしと。三度(さんど)の食(しよく)の孔明(こうめい)が八(はち) 陣(ぢん)にならひ。八筭(はつさん)の陣(ぢん)を布(しき)。先(まづ)左(ひた)りに二(ふた)つと目(め) 安(やす)をおき。酒(さけ)と飯(めし)とを二進(にしん)が一十(いつし)と。先陣(せんじん)にすゝ 【左丁】 ませ。雑穀類(さうこくるゐ)を二一天作(にいちてんさく)の後陣(ごぢん)にわりつけ。其余(そのよ)の調(だう) 度(ぐ)雑具(ざうぐ)ども。九一加勢(きういちかせい)を加々一(かゝいち)と。下(した)に加(くは)へて其勢(そのせい)都(つ) 合(がふ)。十二万三千四百五十六石七斗八升九合を八(やつ)つに 割(わり)。升尻(ますしり)の責鼓(せみつゞみ)をポンポチ〳〵とま【うヵ】ちならし。掛(かけ) 引(ひき)自在(じざい)の十露盤橋(そろばんはし)の桁(けた)をゆき。ハチリ〳〵と よせたりけり    第八回 去程(さるほど)に餅(もち)はもち屋(や)の備(そなへ)を立(たて)。銅鑼炙(どらやき)を