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君子不争【印】
山中温泉入浴心得方
一湯に入んとする時は、ぬるき方にて先あたゝまり、ゑりくび、かほ
をよくうるほして後、からだをぬらすべし からだを先にぬら
せば、湯に入てたゞちにのぼせ、づゝう、めまひをなすなり、はな
はだとくなり、こゝろうべし
一湯より上りたる時は、冷水にてよく面、あたまをひやし、よく
のぼせをさげて出るべし、ことに眼をひやさゞれば見る力
うすくなりて、やみやすし
一湯のそとにて手足とからだは、よくこすりて洗ふべし、こする
事はあかを落すのみならず、よき養生となるなり
一湯の中に久しくあたゝまるは、よろしからず
一毎日二三度とし、一度に十分時間以上は害あり
但腹中に病ある人、からたにいたみある人は、いたみをとゝむ
るためなれば、ぜひなしといへども湯より出て、あたま及び
眼をひやす事は忘るゝへからず
一女は陰部(まい)をひやしおかざれば子宮の病、しらち、こしけを