みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE3

安政見聞誌 中 - 翻刻

安政見聞誌 中 - ページ 9

ページ: 9

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【右丁】 八百|蔵(くら)数万(すまん)瓦(かはら)はからりがら〳〵〳〵〳〵|高(たか)の山(やま)夕部(ゆふべ)こぼして又こぼし 壁土(かべつち)ごまがら又ごまがら凸凹(でくぼく)〳〵|三凸凹(みでくぼく)おつと合点(がてん)しや心得|田甫(たんぼ)や 藪(やふ)の中|貴賤(きせん)群集(くんじゆ)の花(はな)の御江戸の花やかに枝(ゑだ)も□らさす静(しづか)に なれば皆(みな)〳〵御心がお和(やは)らぎやつといふ産(うぶ)子|這(はう)子に至迄心|落附(おちつき) 御慈悲(おじひ)の御救(おすく)ひ桶(おけ)出せ鉢(はち)だて摺鉢(すりばち)ぱち〳〵|算盤勘定(そろばんかんぜう)ゑい とう永当東方世界(ゑいとうとうぼうせかい)息(いき)せいひつぱり呼(よん)だも欠(かけ)けたも忽(たちまち)おさまり しづけく世直(よなほ)し喜(よろこ)びざゝめく万歳楽(まんざいらく)桁梁(かうはり)取て照覧(しやうらん)あれと ホヽ敬(うやまつ)て家の曲(まが)りを直(なお)さつしやりませんか      三河萬歳(みかはまんざい) 得意場(とくゐば)も御満足(ごまんぞく)とはお家も潰(つふ)れずましんますイヤそうとうなりけるうら 店(だな)の軒(のき)ぶちかへる柱(はしら)には幼子(おさなご)を夢中(むちう)でおぶつてあねへの方(かた)の手をひいて イヤあら玉のやうなる泪(なみだ)をこぼして夜中に野宿(のしゆく)のひだるさしるこにうめん 【左丁】 かつぎ売(うり)諸人のたべたる大焼場一|統(とう)の柱(はしら)はびしりとおれ二|階(かい)の階子(はしこ)は逃に |難渋(なんしう)三座の櫓(やくら)は損亡(そんほう)今年四文も施(☐さ)ぬはしわんぼう五ケ所の御小屋は御 仁心(じんしん) 六本の卒塔婆(そとは)は即死(そくし)の追善(ついせん)質(しち)屋に貸夜具(かしやく)難|義(ぎ)は灰(くわい)じん八ほうに 響(ひゞ)くは早(はや)半|鐘(しやう)九輪(くりん)の曲(まが)るは不思(ふし)義の根源(こんげん)滅法の騒(さは)ぎは女郎客〽ワツト いふて逃られたりコレが大きな散財(さんさい)〽ヤレ万|歳楽(さいらく)〽さつても是(これ)から子供等(こどもら)も新(しん) 造(さう)なんぞもそろりやどつと逃(にげ)るみり【?】やどつと参る〽ヲヽコハ旦那(だんな)さんも薄着(うすぎ) ならおかみさんも薄着(うすき)お釜(かま)の前(まへ)の三助なんざアまつ裸(はたか)でかなてこや 靏(つる)ッぱしをおんがらかいてあつちこつちかつぽぢくれば小部屋(こべや)の隅(すみ)から おさんどんがでつかいけつをむくりやイヤむつくり〳〵|這出(はいだ)した〽|見舞(みまひ)に 来(き)たおかゆなんどてゝの椀(わん)に五六|杯(はい)もかつくらつてひよつくり〳〵まいる 騒動(さうどう)起(おこ)した鯰(なまつ)なんぞはふんじばつて鹿島(かしま)へ参る是(これ)からはつゞいて能(よ)ひ こと計(ばかり)参るお客(きやく)なんざァあさから晩迄(ばんまで)引切(ひつきり)なしに参るあつちから此方(こつち)からも 小判(こばん)や小粒(こつぶ)が参(まい)る廓(くるは)千軒(せんげん)金(かね)は万|両(りやう)の御受納(こじゆのう)