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【右側上段】
一諸器械等代価 金五千八百円
一富山市立中野新町尋常小学校建物坪数
百五十三坪
此建築費 金四千八百円
一諸器械等代価 金千五百円
一富山市五番町尋常小学校建物坪数 二百七十五坪五勺
此建築費 金九千六百円
備品費 金二千円
一常盤町尋常小学校 二百三十坪
建築費 金九千二百円余
備品費 金千四百円
一富山市立病院 四百五十坪七合二勺三才
建築費 金四万五千円
備品費 金一万円
一時鐘台 一 棟
建築坪数 五十坪 金五百円
重量 ( 八百貫目 ) 金二万円
一橋梁 (八十八ヶ所) 費用金千二百八十円
一下水溝 十八線 (五千四百十八円)
損害 金一万八百三十六円
一道路延長 (五千間) 損害金五千円
▲民有の部
一罹災家屋 六千五百余戸
一焼失の外火災に因りて生したる損害金五百九十万円
▲救助費見込金
避難人員二万四千余人 金六万千二百円
但一ヶ月一戸に付金十円二十銭一人に付金二円五十五銭
【右側下段】
各地の暴風雨
●鹿児島県暴風被害の状況
坪川辰雄
世俗(せぞく)の厄日(やくび)と称(とな)ふる二百十日、二百二十日、八朔(はつさく)も本年は無事(ぶじ)
に経過(けいくわ)したれど。春来気候|兎角(とかく)に順(じゆん)ならす。土用中は雨天(うてん)続(つゞ)き
晴|鮮(すくな)く随て日々の暑(あつ)さ酷烈(こくれつ)ならず。また八月に至り一時|残暑(ざんしよ)強(つよ)
かりしも。さしたることなく。却(かへつ)て朝夕(てうせき)の冷気(れいき)を感(かん)するなど。
恰も秋時の如く。実に近年|稀有(けう)の現象(げんせう)なりし。而して毎歳(まいさい)多少
の損害を与(あた)へざることなき暴風は。今年も遠慮(ゑんりよ)なく襲来(しうらい)し。先
づ七月七、八の両日を以て四国、山陽(さんやう)、北陸辺(ほくりくへん)を掠(かす)めたるを最(さい)
初(しょ)とし。八月十四日は九州の南端(なんたん)に惨劇(ざんげき)を演(ゑん)し。同月二十八日
に至りては再ひ四国を荒(あ)らし。本月に及んて七八の両日復た九
州付近より北東(うしとら)の方向(はうかう)を取り。中国を経過(へ)て北海道に進行した
り。此間|到(いた)るところ災害(さいがい)を免(まぬか)れざるは勿論(もちろん)なれど。就中(なかんづく)鹿児島
地方及ひ別子銅山の如きは。同所にて数十年来。嘗(かつ)て見ざる所
の惨状(さんじやう)を呈したりといふ。今鹿児島よりの通信(つうしん)を左に掲(かゝ)けん
に。
中央|気象台(きせうだい)に於ては。八月十四日午前七時四十分。風雨の虞(おそれ)
あり。第一区より第四区の海陸を警戒(けいかい)すとの電報を発せられ
たり。当時鹿児島にては未(いま)だ差(さ)したる兆象(てうせう)も見えざりしも。
唯た夕照(ゆうやけ)の常に異(ことな)りて。紫色(ししよく)に急変(きうへん)する様の。最と凄(すさ)まじか
りしが。日暮れてより俄然(がぜん)驟雨(しうう)の襲来(しうらい)あり。之れに伴(ともな)ふて怪(あや)
しき風の吹来ると共に。雲脚(くもあし)は次第に迅(はや)く。幾塊(いくくわい)の妖雲(えううん)。東
より西に奔(はし)るを見。天候|不穏(ふをん)の状|益々(ます〳〵)現(あら)はれ。午後十一時を
過き十二時頃より。果然(くわぜん)東の疾風|吹起(ふきをこ)り。次て南東の烈風(れつふう)と
なり。時針(じしん)の一時二時と刻(きざ)まるゝに随ひて。風雨|猛烈(もうれつ)其の凄(すさ)
【左側図】
富山市人出火に際し家具片付にのみ倉皇するの図
【上部に横書き】