翻刻
○春の甲子日に雷鳴(かみなりなれ)は五 穀(こく)みのりてゆたか也
○三月朔日に雷鳴は五穀 熟(みのる)也
○三月四日に雷鳴は其年大に豊熟(ゆたかにみのる)也
○夏の甲子日庚辰日辛巳日此三日にあたりて雷
鳴は蝗(いなむし)死するしるし也
○秋の甲子日に雷鳴はいまた雷をさまらす其うへ
人に病を生する也
○九月に雷鳴は米穀の価(あたへ)大に貴(たかき)事を主(つかさと)る也
○冬庚戌日辛亥日にあたりて雷鳴は来年の正月
にいたりて米の価 貴(たかき)徴(しるし)也
○十一月に雷鳴(らいなれ)は来春にいたりて米の価(あたへ)貴(たかき)也
○雪中に雷鳴は百日 陰雨(いんう)を主(つかさと)る也
○雷の鳴(なる)時に電光(いなひかり)してしはらく間ありて鳴雷(なるかみなり)は
静(しつか)也 光(ひかり)て間もなく鳴雷ははけしく又ひかり
急(きう)なれは雷声も急也又光りゆるけれは雷声も
又ゆるやか也
○梅雨(つゆ)の内に雷声ひくけれは田に埋られる也
○夏至に雷鳴は三伏ひやゝか也又六月にいたりて
旱魃(かんはつ)也
○冬至の日に雷鳴は雨水おほき也