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コレクション: STAGE9

天時占候 二 - 翻刻

天時占候 二 - ページ 23

ページ: 23

翻刻

     霞総叙 ○霞(かすみ)はもと雲(くも)正しく日の光をうくれは透(すきとを)りて白し   斜(なゝめ)に日の光をうけて相 交(ましは)れは色(いろ)を起す皆  日の光をかりて或は五彩【左ルビ・いろとり】をなす也雲気は  至て清虚(せいきよ)也五色さたまりたる質(かたち)あるには  あらす時の早晩(はやくをそく)の寒暑(かんしよ)によつてをの〳〵  日気の厚薄(あつくうすく)をかりる也今 俳諧(はいかい)なとにいへる  霞の事にはあらす是は朝には東にあり夕  には西にある日気の映(えい)する色(いろ)也      雪雑占 ○冬に雪ふる事一尺に盈(みつ)れは来年 豊熟(ゆたかにみのる)の徴  也 蝗(いなむし)は雪 凝凍(こりいて)れは地に入事ふかく地を出る事  を得さる也故に豊熟(ほうしゆく)の徴とする也朱子曰雪  は豊年(ほうねん)をなすにはあらす其 故(ゆへ)はその陽気(ようき)を凝  結して地にありて来年にいたりて発達(はつたつ)して万物  を生長するゆへ也  ○雪ふらんとしてはなはたしく寒(ひゆる)也 既(すて)にふりて後に  かならすあたゝかになる也又《ルビ:黄煙|くわうゑん》たちて雪ふ  る也