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たにかゝりわかれのかなしからぬはなきわさなるをましてあはに
いふかひな
しかきりあれはれいのさほうにあさめたてまつるをはゝ北の方おなしけふりに
のほりなんとなきこかれ給うて御をくりの女房のくるまにしたひのり給ておたき
といふ所にいといかめしうそのさほうしたるにおはしつきたる心地いかはかりかはありけんむなしき御からをみる〳〵猶おはする物をおもふかひなけ
れははひになりたまはんをみたてまつりていまはなき人とひたふるに思なりな
んとさかしうのたまひつれとくるまよりもおちぬへうまろひ給へはさは思つか
しと人〳〵もてわつらひきこゆ内より御つかひあり三位のくらひをくり給よし
勅使きてその宣命よむなんかなしきことなりける女御とたにいはせすなりぬる
かあらすくちおしうおほさるれはいまひときさみの位をたにをくらせ給なり
けりこれにつけてもにくみたまふ人〳〵物思ひしり給はさまかたち
とのめてたかりし事を心はせのなたらかにめやすくにくみかたかりしことなとい
まそとおほしいつるさまあしき御もてなしゆへこそすけなうそねみ給しか人から
のあはれになさけありし御心をうへの女房なともこひしのひあへりなくてそと
はかゝるおりにやとみえたりはかなくひころすきてのちのわさなとにもこまか
にとふらせ給ふほとふるまゝにせむ方なうかなしうおほさるゝに御方〳〵の御
とのゐなともたえてし給はすた〳〵なみたにひちてあかしくらさせたまへはみた
てまつる人さへつゆけき秋也なきあとまて人のむねあくましかりける人の御お
ほえかなとそ弘徽殿なとには猶ゆるしなうのたまひける一の宮を
みたてまつら
せ給にもわか宮の御こひしさのみおもほしいでつゝしたしき女房御めのとなと
をつかはしつゝありさまをきこしめす野分わきたちてにはかにはたさむきゆふく
れのほとつねよりもおほしいつることおほくてゆけひの命婦といふをつかはす
ゆふつくよのおかしきほとにいたしたてさせ給てやかてなかめおはしますかう
やうのおりは御あそひなとせさせ給しに心ことなる物のねをかきならしはかな
くきこえいつる事の葉も人よりはことなりしけはひかたちのおもかけにつとそ
ひておほさるゝにもやみのうつゝには猶おとりけり命婦かしこにまうてつきて
かとひきいるゝよりけはひのあはれなりやもめすもいなれと人ひとりの御かしつきて
にとかくつくろひたてゝめやすきほとにてすくし給へるやみにくれてふしゝ