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ていはくは
ていはく
如何是殺生戒答て云竹蔵ほねとはなさらなや
如何是殺生戒
如何是偸盗戒答て云虚悪空の風を偸まぬや
偸盗賊
めつ是邪淫戒答て云かなめと〳〵あはせずや
如何是妄語戒答て云昼そらごとをかゝざるや
如何是飲酒戒養て云聞てざゝんざいはざるや
是扇子の破戒ならずやと。仰られければ。今にはじめの
御口なりけれ共。一入有がたく存候。其ながら五戒の肉備の
戒の御答に不審申たく候。一休答ていはく如何なるふ
しんぞや新右衛門のいはく古語に
扇是日本扇風不_二日本風_一
と聞時は扇こそ日本の扇をうごかすらめ。風は日本ば
かりとはかぎらず。千里目風とあるからはぬすむ所いな
やとおどけて一句申ければ。一休新右衛門とのたまふ
やつと答。一休一首
音もなく香もなき人のこゝろにて
よべはこたふるぬしもぬす人
とあそばしければ。さてもよき御口也。先ほどよりの間
答御むつかしながら一筆あそばし給はれとて。書てもらい
掛物にせられけると也此懸物都の中にもちたる人あり
これをうつす
【一休狗子仏性の話の事 付 哥少々】
『十一』休和尚の旦那に狗子仏性の話をさづけ給ひしに