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燕趙悲歌 ̄ノ士 相逢 ̄フ劇孟 ̄ガ家
寸心言 ̄ヒ不_レ尽 ̄サ 前路日将_レ ̄ニ斜 ̄ナラント
当時義平出 ̄デヽ向_二 ̄テ門扇_一 ̄ニ、将 ̄ニ要_レ ̄ス拐_二-勾 ̄セント屈戍【左ルビ「カケガネ」】_一 ̄ヲ、就 ̄チ是 ̄レ義平的丈【左ルビ「シウ」】
人【左ルビ「ト」】庸医、姓 ̄ハ叫_二 ̄ビ大田_一 ̄ト、名 ̄ハ良竹、到_二-了 ̄シテ門口_一 ̄ニ叫-道 ̄ノ、且 ̄ラク不_レ ̄レ要_レ ̄セ関 ̄スルヿヲ【左ルビ「シメル」】
_レ門 ̄ヲ、説了 ̄テ直 ̄ニ進_二 ̄ミ裡面_一 ̄ニ来 ̄ル、義平道、泰山難_レ ̄シ得来 ̄リ得 ̄テ好 ̄シ、這幾
日 ̄ハ便 ̄チ叫_二 ̄ヒ渾家【左ルビ「オンナドモ」】_一 ̄ヲ到_二 ̄テ府上_一 ̄ニ養_レ ̄シム病 ̄ヲ、全 ̄ク靠_二 ̄ル泰山 ̄ノ費心_一 ̄ニ、想来 ̄ニ敢 ̄テ是 ̄レ【左ルビ「サダメテ」】
服_レ ̄セン薬 ̄ヲ、良竹道、咦【左ルビ「オヽサ」】、自然【左ルビ「シレタコト」】薬 ̄モ也 ̄タ吃 ̄シ、飯 ̄モ也 ̄タ吃 ̄ス、義平道如_レ ̄ハ此最 ̄モ
好 ̄シ、良竹道、筭_二 ̄シ-得 ̄ン什麽好処【左ルビ「ナンノヨヒトコロ」】_一 ̄ヲ、那咱【左ルビ「マヱカタ」】我在_二 ̄ル郷里【左ルビ「ザイシヨ」】_一時、九大官
人 ̄ノ那 ̄ノ裡【左ルビ「トコロカラ」】、請_二-受 ̄シ口糧【左ルビ「モテイフチ」】_一 ̄ヲ、家道 ̄モ也濃過【左ルビ「フソクナシ」】、今来赤手養_二-不_レ得一
箇小厮【左ルビ「コモノ」】_一 ̄ヲモ、況-兼【左ルビ「マシテ」】不_レ筭_二 ̄シ-得 ̄ヒ什麽患病_一 ̄ヲモ【左ルビ「ドコガワルイトモシレヌ」】的女児、到_二我 ̄カ家裏_一 ̄ニ養
療 ̄セシム、必-然有_二 ̄ン甚 ̄ノ縁故_一【左ルビ「サダメテナニガワケガアラフ」】、這 ̄レハ是 ̄レ還 ̄タ可 ̄ナリ【左ルビ「ソレハカクベツ」】、那 ̄ノ年軽的女流【左ルビ「ナニワカイオナゴ」】、倘 ̄シ【左ル【左ルビ「ヒツト」】有_二 ̄テハ-失【左ルビ「シゾ」】
_レ支 ̄ヲ脱_一レ ̄スルヿ節 ̄ヲ【左ルビ「コナヒデモ」】、我 ̄モ分-踈 ̄シ不_レ_下 ̄ラ【左ルビ「ワケガタヽヌ」】、勢 ̄イ必刳_二-破 ̄スルモ鱉-肚_一 ̄ヲ【左ルビ「シワバラデモキラネバナラヌ」】、也 ̄タ不_レ可_レ知 ̄ル、為_レ ̄メニ此 ̄ガ
直 ̄ニ来 ̄テ同_レ儞商量 ̄ス【左ルビ「ソウダン」】、儞権-且 ̄ニ【左ルビ「カリニ」】写_二 ̄シ一筆 ̄ノ休書【左ルビ「ヱンキリテガタ」】_一 ̄ヲ給_レ ̄セヨ我 ̄ニ、設 ̄シ再 ̄ビ要_二 ̄セバ還-【左ルビ「ヨリアヒタ」】
聚_一 ̄セント【左ルビ「クハ」】、憑_三 ̄セテ儞 ̄ノ幾-時【左ルビ「イツデモ」】要_二-討 ̄スルニ【左ルビ「カヘシヽダイ」】回 ̄リ-来 ̄ルヲ不_レ妨 ̄ケ【左ルビ「イヂムヂイハヌ」】、義平聴_二-見 ̄シテ這 ̄ノ話_一 ̄ヲ、已 ̄ニ猜_二-破 ̄スレバ【左ルビ「スイリヤウスル」】
他機関【左ルビ「イツハリゴシラヒ」】_一 ̄ヲ若 ̄シ不_二 ̄ンハ写-着_一 ̄セ、仍【左ルビ「ゴトク」】_レ ̄テ旧【左ルビ「モトノ」】 ̄ニ催_二 ̄スル回来_一 ̄ルヲ時、対_二 ̄ノ他 ̄ノ嘱付 ̄ノ人手【左ルビ「タノマレタヒトぐ」】_一 ̄ニ、説-【左ルビ「イヽ」】
過 ̄シ【左ルビ「ワケ」】不【左ルビ「ナシ」】_レ開 ̄カ、一味-地翻【左ルビ「トツ」】-来 ̄リ覆-去 ̄リ【左ルビ「ヲイツ」】、躊躇 ̄シ不_レ定 ̄マラ、良竹道、儞不_レ ̄ンバ肯 ̄ゼ、
是 ̄レ我 ̄カ家並 ̄テ不_レ肯_二 ̄ゼ一-天半-日 ̄モ養_一レ ̄フヿヲ他 ̄ヲ、就 ̄テ【左ルビ「スグニ」】赶_二 ̄ヒ-回 ̄シ儞 ̄ノ家_一 ̄ニ、連(トテモ)_レ我移_二 ̄シテ-
了 ̄シ鋪蓋【左ルビ「セタイ」】_一 ̄ヲ、受_二 ̄ン儞 ̄ノ供保_一 ̄ヲ等_二 ̄ツ儞 ̄ノ的回話【左ルビ「ヘンジ」】_一 ̄ヲ、義平催逼 ̄シ不_レ過、雖_二-然 ̄トモ
得_一レ ̄ト知_レ ̄ヿヲ着_二-了 ̄スルヿ他的奸-計_一 ̄ヲ、唯恐_下 ̄ル報讐 ̄ノ大事敗_二-露 ̄スレバ他的眼目_一 ̄ニ、
干係 ̄スルヿ不_上レ ̄ルヲ小 ̄ナラ、快快写_二 ̄シ休書_一 ̄ヲ畢 ̄テ、説-道就 ̄チ這 ̄ノ休書、親手【左ルビ「テヅカラ」】交_レ ̄ス儞 ̄ニ
現代語訳
燕趙の悲歌の士 相逢う劇孟が家
寸心言い尽くさず 前路日将に斜ならんと
その時義平が出て門扇に向かい、掛け金を掛けようとしたところ、義平の義理の父である庸医がやって来た。姓は大田、名は良竹と言い、門口に到着して叫んだ。「まだ門を閉めるな」と言って、そのまま奥へと進んで来た。
義平は言った。「お義父さん、よく来てくださいました。この数日間は、女房を御宅で病気の世話をしていただき、全くお義父さんのご配慮に頼っております。きっと薬を服用していることでしょう」
良竹は言った。「ああ、当然薬も飲み、飯も食べています」義平は言った。「それならば最も良いことです」
良竹は言った。「何が良い所があるものか。以前私が郷里にいた時は、九大官人のところから扶持を受けて、家計も不足がなかった。今では素手で小間使い一人も養えず、まして何の病気かも分からぬ女を、我が家で療養させるなど、必ず何かわけがあるに違いない。それはそれとして、その若い女が、もし少しでも具合でも悪くなったら、私も責任を負いきれず、勢い腹でも切らねばならぬかもしれない。そのため直接来てあなたと相談したい。あなた、取りあえず一筆縁切り手形を書いて私に渡してください。もしまた復縁したければ、あなたがいつでも取り戻しに来るのは妨げません」
義平はこの話を聞いて、既に彼の偽りの企みを推量した。もし書かなければ、やはり元のように彼女を戻すよう催促された時、託された人手に対して、言いわけができない。一方で悩み、躊躇して決まらない。
良竹は言った。「あなたが承知しなければ、うちでも一日半日も彼女を養うのを承知しません。すぐにあなたの家に追い返し、私も寝具を片付けて、あなたの保証を受けて、あなたの返事を待ちます」
義平は催促されてやむを得ず、彼の奸計を知ったとはいえ、復讐の大事が彼の目に露見することを恐れ、関わることが小さくないので、急いで休書を書き終えて、言った。「この休書を、手ずからあなたに渡します」