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印度国仏法の説
和蘭の人「ウヲウテル。スコウテン」か所撰の東洋行程記にいわ
く印度の地その人多く「ヘイデ子ン」《割書:仏法|を云》の教を奉すその
所奉の神像一ならす其最尊む所の神ハ「ラム」又「ヒㇲト二ュム」又「イ
ソラ」なるものあり「ブラマ」《割書:一|名》「ブラマ子ス」なる有是等ハ皆その天中
天なるもの也その「イソラ」ハ《割書:一|名》マハデウツ」といふその像を見る
に皆甚大にして形甚奇なりその頭面ハ人と異なる事な
なし然れともその眼三ッありてその一ハ額上に有そ
の手凡十六ありて種々の物を把持す領に薔薇およひ種
々の花を掛て飾となす虎皮を衣となし象皮を
外套となす相つたふ「ヒスト二ュス」及「ブラミナ」の二神はその弟
子なりと「イソラ」に配するの女神を「パレメスセレイ」といふその
像容姿温柔なり配合して四子を生すこれを「二イウ。コツテン」
《割書:新|神》といふ第一子を「クエナハヂ」といふ「ソイケル。セエ」《割書:沙糖海の義蓋し極|糖世界の類》
に居りて是に主たりその像頭およひ牙啄共に象に似たり
四手あり体ハ人に異ならす第二子を「シリ。ハ二ュマン」といふその形奇
異にして頗る獅に類す此像「セイロン」国にて殊に
是を奉すその他の印度諸国およひ支那日本にいたるまて
此像をして是か為に祠庿を設く第三子を「シュ。ヘルべン二ア」
といふその像六面十二丕臂有第四ハ女神也「パタラガリ」といふ
その像形容美麗なれとも八面十六臂あり耳に掛るに
宝玉を以てし又二の大象牙を以て飾となす此