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コレクション: STAGE9

西洋雜記 坤 - 翻刻

西洋雜記 坤 - ページ 13

ページ: 13

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したるものなりと又曰人死して其霊魂生平善 良なるものハ楽界に趣く楽界とハ「メルク。セエ」《割書:汝糖|海》等種々 千数あり其あしおきものハ地獄に堕落す地獄にハ刺 棘の井あり鉄啄の鳥あり猙獰にして人を食ふの犬 有刺するの蚊蚋あり如此の類種々あり又云人類獣畜その 霊魂はかわる事なし故に身死すといへとも生平の全 悪に因て再ひ世上に生れて或ハ人となり或ハ獣とな ると此類の奇性の説尚甚多しといふ     大莫臥児の説 大莫臥尓その国名ハ莫臥利斯当(モゴリスタン)といふ即今天竺諸国の 中に於て第一の王者なりその始祖を「タメルラアン」といふ 「タルタリ」部中の撒馬児罕(サマルカン)国より出生したる人にして英武 絶倫戦の毎に必す勝向ふ所敵する者なし遂に天竺諸 国を破滅して其総王となり所領三十七大部ありその 地西ハ百児西亜にいたり東は王国亜刺敢に距りて案日(アンヂス)河 およひ印度河の間にあり北ハ「タウロス」山を以て「タルタリヤ」の 諸国と界を分ち南は「テカン」およひ「ガルコンダ」等の諸国と 境を接し又榜葛刺(ぺンガラ)海およひ甘巴牙(カンバヤ)海に至りて幅 員甚大なり「モゴル」は是其主の尊号にして猶天下最 第一無上至尊の義なりといふその国都を「アガラ」と云 北極出地二十八度にありて「ゼカエミ二」といふ河の流れ安日 河に合するの所二あり土地きはめて豊饒にして草